出版社内容情報
90歳を過ぎた現役医師が語る人生のデザイン。
90歳を越えてなお、医師として絶大な信頼を集める著者。人間が健やかに生きる上での大切な知恵を、温かな眼差しで語り明かした好著。
「私たちの今のからだは、ステンレスでもプラスチックでもなく、朽ちる土の器である。その中に何を盛るかが、私たちの一生の課題である」――医師と患者が、共に人間としての誇りをもって心を通わせあう医療を提唱・実践してきた著者。長年にわたる患者との対話、人間の生と死を見つめてきた時間を通しての深い思索は、『生きかた上手』などのベストセラーによって語り明かされ、多くの読者に支持されてきた。
▼本書は、90歳を越えてなお現役医師として活躍する著者が、70代のときに「医と老いと死をめぐって」その思うところを執筆した随筆集。「いのちと時間」「第三の人生」「ヘレン・ケラーに学ぶ」「心の中の春」「言葉と医療」といったテーマについて、信念と温かさに満ちた言葉が散りばめられている。
▼『生きかた上手』に代表される、その後の著作の原点ともなった作品を装丁を新たに復刊。人生に迷ったとき、老いや健康に不安を感じたときの心の特効薬。
●いのちを考えよう
●健全な心を宿す
●成人病
●人生の半ば
●脳死
●病者
●耐寒と心
●入試と人間形成
● 卒業式
●難聴
●お墓
●季節の言葉
●花冷え ほか
内容説明
人間のからだは、病み、老い、やがては土に帰っていく「土の器」。しかしその器に健やかな心を盛ることができるなら、それは朽ちることのない「宝」となる―医師と患者が、共に人間としての誇りをもって心を通わせあう医療を提唱・実践してきた著者。長年にわたる患者との対話、人間の生と死をみつめてきた時間を通しての深い思索を、わかりやすい言葉でやさしく語りかけた珠玉の随想集。
目次
いのちの四季(いのちを考えよう―正月はよい習慣を身につける絶好の機会;健全な心を宿す―たとえからだは病んでも心こそ朽ちない宝;成人病―医学の進歩よりも意識の革命を;人生の半ば―最後の審判のための意義ある記録を残す ほか)
医と老いと死をめぐって(病人と医師―もっと心と肌で触れ合う信頼関係を;言葉と医療―病は語り合いの中で癒される;患者の生き甲斐―病人を孤独にさせてはいけない;死を学ぶ―自分のものでない痛みや不安を汲み取る感性 ほか)
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年山口市生まれ。1937年京都帝大医学部卒業。1941年より聖路加国際病院勤務。内科医長、院長代理、院長を経て、現在聖路加国際病院理事長・同名誉院長、聖路加看護大学理事長・同名誉学長。半世紀以上にわたり一貫して、患者参加のヒューマンな医療を提唱、実践しつづける。1973年には「生涯を通して健康に」をスローガンに掲げた(財)ライフ・プランニング・センターを創設し、現在まで理事長をつとめる。また1993年9月には神奈川県平塚市郊外に、日本で最初の独立型ホスピスをつくる。1999年文化功労者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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