ライムブックス 求婚はある日突然に

ロレット，ヴィヴィアン【著】〈Ｌｏｒｒｅｔ，Ｖｉｖｉｅｎｎｅ〉/岸川 由美【訳】

原書房（2017/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 306p／高さ 15cm
• 商品コード 9784562065011
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

エマの両親は芸術家で、愉快だがエキセントリックな人たち。貴族社会からは変わり者の一家として疎外されているのがコンプレックスで、エマはいつも地味な服を着て、堅苦しくふるまっていた。ほんとうは絵を描くことに情熱をもっているが、若い娘がそのような熱意を持つことが人に知られると、また変わり者扱いされるので隠している。
会うたびにエマをからかってくる、兄の友人の子爵オリヴァーは独身主義だが、結婚しないと財産を相続させないと祖母に言い渡された。困った彼は、祖母が社交シーズンでロンドンに滞在しているあいだだけでいいので婚約したふりをしてほしいとエマに頼み込む。そして、承諾したつもりはないのに、いつのまにか周りには、婚約者扱いされてしまい……

内容説明

芸術家でエキセントリックな両親のせいで、貴族社会からは変わり者あつかいされているデンヴァーズ家。令嬢エマは周囲から浮くのをおそれ、いつも地味な服を着て堅苦しくふるまっていた。ほんとうは絵を描くことに情熱をもっているけれど、若い娘がそんな熱意を持つことが人に知られれば、やはり変わり者だと言われかねないので隠している。会うたびにエマをからかってくる、兄の親友のラスバーン子爵は独身主義だが、結婚しないと財産を相続させないと祖母に言い渡された。困った彼は、祖母が社交シーズンでロンドンに滞在しているあいだだけでいいので婚約したふりをしてほしいとエマに頼み込む。そして、承諾したつもりはないのに、いつのまにか周りには、婚約者同士として扱われて…。思わず微笑みがこぼれる、チャーミングな愛の物語。

著者等紹介

ロレット，ヴィヴィアン［ロレット，ヴィヴィアン］ ［Ｌｏｒｒｅｔ，Ｖｉｖｉｅｎｎｅ］
ＵＳＡトゥデイのベストセラーリストにたびたび登場する人気作家。家族は夫と息子２人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

芸術を愛するエキセントリックな両親の元で育ち、品行方正に生きようとしている女子と、どうしてもおばあちゃんの遺産が必要なおさななじみ子爵男子のほほえましい両片思いロマンスです。かしこく立ち回っているつもりなのに、すべて公爵未亡人おばあちゃまの手の中で踊らされている男子…ぷぷぷ。悪い人があまり出てこない、ほんわかしたロマンス小説です。

2022/11/28

[ち～]

変わり者の両親を持つため、自身は完璧な作法を身につけたエマ。財産を相続する条件で、放蕩生活とオサラバした子爵オリヴァー。彼は最後の条件である、祖母のお眼鏡に叶う女性と結婚する為、エマに偽装婚約を依頼する。元々憧れの人だけど、エマには結婚への焦りがあり逡巡するも承諾する所が涙ぐましい。オリヴァーがお金を必要とする理由も泣ける。偽装のつもりがエマに惹かれていくオリヴァー。でも、自分はエマの結婚対象ではないと思い込み、エマもまた本心を打ち明けられない。すれ違う想い。素敵な2人なだけに最後の最後まで切なかった！

2019/09/26

[ベリル]

【Library】芸術家肌の両親が嫌いなわけじゃないけど、いろいろと煩わしいから普通にしてほしい、っていうヒロインの気持ちが凄く丁寧に綴られててリアル。婚期を逃すかもしれない、っていう焦りも然り。だからこそ、ヒロイン母が唐突に普通の母親らしくヒロインに結婚の心得を語った時はちょっと感動した。ヒーローの善行も魅力的だったわー。主役二人がなかなか本音を言わないからソワソワしたけど、最終的にはちゃんとお互いを分かり合っててニマニマしちゃった♡ 影の立役者のヒーロー祖母もとっても素敵。

2021/12/21

[aiko]

前作よりこちらの方が好みでした。 偽装婚約から始まる二人のすれ違いものだけど、よくある意地を張りすぎた展開にもならず、気持ちよくサクサク読めます。 シリーズが何作か出てるようなので続編も期待ですね。ヒロイン兄がとてもいい味出てたので、作者様に彼の話を書いていただけたら嬉しい。

2017/08/15

[EDAMAME]

すっごく面白い。おすすめ 放蕩者と壁の花♡メッチャ好物 期待を裏切らない面白さです。

2017/10/04