慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究シリーズ<br> 中国対外行動の源泉

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慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究シリーズ
中国対外行動の源泉

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766424089
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C3331

出版社内容情報

本書は中国の対外行動についてそれを形作っている国際政治的要因と国内政治的要因という構造的レベルに腑分けし、その源泉を見出す。▼現代中国の対外行動はどのように形作られているのか?

国際的要因、および統治構造による国内政治的要因からその源泉を明らかにする試み。



▼中国は、自らが歩む外交路線を「特色ある大国外交」と定義し、大国という意識を対外行動のなかで明確に表すようになってきた。日本は、そうした中国の新しい変化に極めて間近な距離で向き合っている。



▼本書は、大きく変化してきた中国の対外行動についての現象的な分析にとどまるものではない。中国の対外行動について、それを形作っている国際政治的要因と国内政治的要因という構造的レベルに腑分けし、その源泉を見出そうとするものである。

序章 大国意識を示しはじめた中国の対外行動(加茂具樹)



 <b>第1部 国際秩序のなかの中国外交―― 国際政治的要因</b>



第1章 中国の対外行動「強硬化」の分析―― 四つの仮説(松田康博)

 はじめに

 ? 対外行動の「強硬化」―― 事実はどうであるか

 ? 中国の行動を理解するための理論的仮説

 ? 四つの仮説から読み解く日本の対中政策

 おわりに



第2章 中国の金融外交(青山瑠妙)

 はじめに

 ? 国家戦略としての金融外交

 ? 金融外交をめぐる国内の政治力学

 おわりに



第3章 「法の支配」の国際政治

―― 東・南シナ海をめぐる協調と競争(毛利亜樹)

 はじめに

 ? 海洋における外交問題群

 ? 国連海洋法条約体制下の競争

 おわりに



第4章 中国外交における「軍事外交」

―― 軍事力の向上にともなう量的・質的変化とその影響(土屋貴裕)

 はじめに

 ? 外交における軍事外交の役割

 ? 中国における軍事外交の展開

 ? 軍事外交と外交政策の関係性

 おわりに



第5章 中国の対EUパートナーシップ関係の発展

―― 「求同存異」の発展方式(山影 統)

 はじめに

 ? 中・EU関係の歴史的展開とその基本姿勢(1975?1989)

 ? 冷戦後の中・EU関係における両者の基本姿勢

 ? 「包括的戦略パートナーシップ」以降の関係とパワー・バランスの

   変化

 おわりに



 <b>第2部 統治構造と対外行動―― 国内政治的要因</b>



第6章 中国における国内政治・社会の変化と対外行動(山口信治)

 はじめに

 ? 分析枠組み

 ? 中国の国家―社会関係

 ? 政策執行

 ? 政策決定

 おわりに



第7章 国内政治のなかの中国人民解放軍

―― 軍と人民代表大会(加茂具樹)

 はじめに

 ? なぜ名目的な民主的制度を利用するのか

 ? エージェントとしての人民解放軍人代代表

 ? 人民解放軍人代代表は何を表出するのか

 おわりに



第8章 南シナ海における緊張感の高揚と漁船事件

(マチケナイテ・ヴィダ)

 はじめに

 ? 南シナ海の係争水域における漁船事件の頻発

 ? 漁船事件の増域をもたらす要素

 ? 南シナ海をめぐって国家対立の悪化に発展する可能性

 おわりに



第9章 グローバリゼーションと中国の歴史教育の変容

―― 内政と外交の狭間に揺れる教育改革(王 雪萍)

 はじめに

 ? 中国の教育制度改革と上海の歴史教科書

 ? 1995年以降出版された三つの上海版高校歴史教科書の比較

 ? 上海版と人教社版の高校歴史教科書の比較からみる中国全体の歴史

   教育改革の意図と上海での挫折

 おわりに



第10章 「韜光養晦」論の提起、解釈と論争

―― その過程と含意(李 彦銘)

 はじめに

 ? 「韜光養晦」の提起とその理論化

 ? 江沢民政権後半の変化

 ? 「韜光養晦」をめぐる国内論争と胡錦濤政権下の見直し

 おわりに



第11章 中国の外交戦略と農業外交(兪 敏浩)

 はじめに

 ? 農業外交の歴史(1950?1990年代)

 ? 地域外交重視への戦略転換と対ASEAN農業外交の展開

 ? 「中国責任論」と中国の農業外交

 おわりに





索 引

加茂 具樹[カモ トモキ]
加茂 具樹
慶應義塾大学総合政策学部客員教授。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。主要業績:『現代中国政治と人民代表大会――人代の機能改革と「領導・被領導」関係の変化』(慶應義塾大学出版会、2006年)、『党国体制の現在――変容する社会と中国共産党の適応』(共編著、慶應義塾大学出版会、2012年)、ほか。

内容説明

中国は、自らが歩む外交路線を「特色ある大国外交」と定義し、大国という意識を対外行動のなかで明確に表すようになってきた。国際的要因、および統治構造による国内政治的要因からその源泉を明らかにする。

目次

大国意識を示しはじめた中国の対外行動
第1部 国際秩序のなかの中国外交―国際政治的要因(中国の対外行動「強硬化」の分析―四つの仮説;中国の金融外交;「法の支配」の国際政治―東・南シナ海をめぐる協調と競争;中国外交における「軍事外交」―軍事力の向上にともなう量的・質的変化とその影響;中国の対EUパートナーシップ関係の発展―「求同存異」の発展方式)
第2部 統治構造と対外行動―国内政治的要因(中国における国内政治・社会の変化と対外行動;国内政治のなかの中国人民解放軍―軍と人民代表大会;南シナ海における緊張感の高揚と漁船事件;グローバリゼーションと中国の歴史教育の変容―内政と外交の狭間に揺れる教育改革;「韜光養晦」論の提起、解釈と論争―その過程と含意;中国の外交戦略と農業外交)