吉行淳之介―抽象の閃き

個数:
電子版価格
¥3,080
  • 電書あり

吉行淳之介―抽象の閃き

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月20日 13時13分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766423815
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本書は主要な作品の生成をたどりながら、あらたなる吉行文学の本質を論じた意欲作である。吉行の文学世界が新鮮に輝く。昭和のダンディズム、

なまなましい生理の結晶と

澄みわたる文体の魅力



 吉行淳之介(1924?94)は、新宿赤線地帯の娼婦を題材にした作品群で登場し、1970年代以降一世を風靡するごとく注目された作家である。現代の侍にたとえられ、ストイックな芸術家、女好きの女嫌いなどと評され、その文学は人工的な冷やかさを持ち、虚無と抽象性、研ぎ澄まされた感覚にみちている、と評された。だが、その作品の魅力の全体像を探りながら論じたものはこれまでにない。本書は主要な作品の生成をたどりながら、あらたなる吉行文学の本質 ―― 「現実から非現実への飛翔」「心理ではなく生理のメカニズムの抽象化」「繰り返された改稿の果てにたどりついた文体の美」等を論じた意欲作である。?女?や?性?を書いた作家ではない、という言葉の先に見える吉行の文学世界が新鮮に輝く。

第1章 伝説への序奏 ―― 「鳥獣虫魚」

第2章 恋愛と覚醒 ―― 『闇のなかの祝祭』

第3章 痩せ我慢とダンディズム ―― 『?の中』

第4章 文章の高みへ ―― 『驟雨』における改稿から

第5章 具象から抽象へ ―― 『砂の上の植物群』まで

第6章 荷風と淳之介 ―― 『星と月は天の穴』の頃

第7章 衰弱と薔薇 ―― 『暗室』

第8章 澄みわたる文体 ―― 最後の短篇「蝙蝠傘」へ

加藤 宗哉[カトウ ムネヤ]
加藤 宗哉
1945年生れ。慶應義塾大学経済学部卒。日本大学芸術学部文芸創作科非常勤講師。1997年より2012年まで「三田文學」編集長。学生時代、遠藤周作編集の「三田文學」に参加、同誌に載った小説が「新潮」に転載され、作家活動に入る。著書に、『モーツァルトの妻』(PHP文庫、1998年)、『遠藤周作おどけと哀しみ ―― わが師との三十年』(文藝春秋、1999年)、『愛の錯覚 恋の誤り ―― ラ・ロシュフコオ「箴言」からの87章』(グラフ社、2002年)、『遠藤周作』(慶應義塾大学出版会、2006年)ほか。

内容説明

吉行淳之介(一九二四‐九四)は、新宿赤線地帯の娼婦を題材にした作品群で登場し、一九七〇年代以降一世を風靡するごとく注目された作家である。現代の侍にたとえられ、ストイックな芸術家、女好きの女嫌いなどと評され、その文学は人工的な冷やかさを持ち、虚無と抽象性、研ぎ澄まされた感覚にみちている、と評された。だが、その作品の魅力の全体像を探りながら論じたものはこれまでにない。本書は主要な作品の生成をたどりながら、あらたなる吉行文学の本質―「現実から非現実への飛翔」「心理ではなく生理のメカニズムの抽象化」「繰り返された改稿の果てにたどりついた文体の美」等を論じた意欲作である。“女”や“性”を書いた作家ではない、という言葉の先に見える吉行の文学世界が新鮮に輝く。

目次

第1章 伝説への序奏―「鳥獣虫魚」
第2章 恋愛と覚醒―『闇のなかの祝祭』
第3章 痩せ我慢とダンディズム―『焔の中』
第4章 文章の高みへ―『驟雨』における改稿から
第5章 具象から抽象へ―『砂の上の植物群』まで
第6章 荷風と淳之介―『星と月は天の穴』の頃
第7章 衰弱と薔薇―『暗室』
第8章 澄みわたる文体―最後の短篇「蝙蝠傘」へ

著者等紹介

加藤宗哉[カトウムネヤ]
1945年生れ。慶應義塾大学経済学部卒。日本大学芸術学部文芸創作科非常勤講師。1997年より2012年まで「三田文學」編集長。学生時代、遠藤周作編集の「三田文學」に参加、同誌に載った小説が「新潮」に転載され、作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッツ

3
吉行淳之介の著作は随筆を数冊読んだのみ。純文学は原色の街・驟雨で挫折した。この評伝を読み、なぜ挫折したか少しかわかった気がする。タイトルにある抽象の閃き、これがさっぱりわからなかったのだ。ただ単に普段から軽めの物しか読んでないからでもある。吉行淳之介の達した境地を思うと、晩年の作品が自分には合っている気もする。遠藤周作も病弱だったが、吉行は遠藤よりさらに病弱ということを思い知らされた。何とも言えぬ魅力のある人だが、これを読んで魅力は更に増した。久しぶりに吉行の作品を読みたい。2023/11/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11181195
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。