内容説明
論理の飛躍を遠ざけ、史料的な根拠に基づいて見出したとき、はじめて明らかになる真実とは。異説、珍説、怪説大集合。日本史上最大の謎の一つを丹念に解きながら、歴史学の手法に迫る。
目次
序章 本能寺の変の流れと史料
第1章 怨恨説、不安説、野望説
第2章 足利義昭黒幕説
第3章 朝廷黒幕説
第4章 四国政策説
第5章 その他の諸説
終章 光秀単独犯説
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
歴史学者。1967年、神奈川県生まれ。関西学院大学文学部卒業、佛教大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。日本中世政治史専攻。戦国時代を中心に日本史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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niwanoagata
14
いつもの内容なのでここでは批評はしない。ただP180の中脇聖氏のルビが「たかし」になっていたが、「まこと」のミスだと思います。なお初版。2020/06/26
六点
11
戦国時代における大事件「本能寺の変」の真相については、珍説臆説妄説に至るまで、汗牛充棟と言う他ないくらいの本がある。小説家から名の通った歴史学者さらには「自称;当事者の子孫」まで好き勝手に論じている。さて、それらの説は歴史学者のオーソドックスな方法論として、正当であるかどうか?という、極めて基本的であるが重要な論点から論証している。明智光秀が何も言い訳していない以上、著者を含めまともな研究家からすれば「カッとなってやった。今では反省している」としか言えないわけである。代表的な論点と問題点を学べる好著である2019/12/18
金吾
10
今まで数々ある説のほとんどは盲説であることを論じています。私個人は単独しかないのでは(信長の関与の有無にかかわらず)と思っています。2020/07/23
onepei
6
用意周到だったよりも、今だと閃いて信長を襲ったと考える方が人間らしいとも思える2020/01/30
あまたあるほし
4
本能寺の変は、光秀の無計画で突発的に起こしたもの。結構納得できるお年頃。2020/03/09
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