環境税の日独比較―財政学から見た租税構造と導入過程

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環境税の日独比較―財政学から見た租税構造と導入過程

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  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766423808
  • NDC分類 345.1
  • Cコード C3030

出版社内容情報

日独の環境税の制度に着目し、その歴史的経緯や政治過程を丹念に繙くとともに、産業への影響を定量的に分析。日独の環境税の制度に着目し、その歴史的経緯や政治過程を丹念に繙くとともに、産業への影響を定量的に分析。

「望ましい税制とは何か」をゴールに据え、これからの日本の財政を考える。

 はじめに



<b>第1章 環境税の租税論的再検討</b>

 1 環境税への期待と隘路

 2 租税としての環境税

 3 税制改革の政治的受容性

 4 本書の構成



<b>第2章 炭素・エネルギー税の日独制度比較</b>

 1 ドイツ・エコロジー税制改革の制度構造

  1.1 ドイツ・エコロジー税制改革の概要

  1.2 エコ税改革の位置づけ――エコロジー的近代化と年金財源

 2 日本における地球温暖化対策税

 3 日独の制度比較

 4 産業連関分析を用いた制度の評価

  4.1 産業連関分析の手順

  4.2 産業連関モデル

 5 ドイツ・エコ税の推計結果

  5.1 ドイツ・エコ税におけるエネルギー利用量と税収

  5.2 ドイツ・エコ税の産業別価格上昇率

 6 日本・地球温暖化対策のための税の推計結果

 7 小括

 第2章補論 ドイツ・エコ税における家計の負担



<b>第3章 日本における環境税の導入過程</b>

 1 地球温暖化対策のための税の歴史的背景

 2 地球温暖化対策のための税の理論的背景

 3 地球温暖化対策のための税の導入経緯



<b>第4章 ドイツ・エコ税改革前史</b>

 1 鉱油税と交通政策支出の歴史の概観

  1.1 鉱油税の誕生

  1.2 鉱油税の交通政策目的税化

  1.3 鉱油税の一般財源への揺り戻しとドイツ再統一

  1.4 赤緑政権の誕生とエコロジー税制改革

 2 鉱油税の補助金財源から一般財源化への道のり

  2.1 補助金財源としての鉱油税

  2.2 ドイツ再統一に伴う鉱油税の一般財源化

 3 小括

 第4章補論 ドイツ・財政調整と鉱油税

  補.1 統一ドイツにおける財政調整の形成過程

  補.2 交通支出の安定期における州間配分

  補.3 ドイツ財政調整と鉱油税



<b>第5章 エコ税改革と「公平性」</b>

 1 エコロジー税制改革の導入法を巡る議論

   ――エコ税負担と第二の配当

  1.1 年金構造と受益の不均衡

  1.2 農業者軽課への道筋

     ――農業者老齢年金、EU共通農業政策と東西格差

  1.3 低所得者対策、非所得基準の限界と環境交通政策

  1.4 僅少労働者と年金改革

  1.5 軽減税率の理論的検討

 2 エコ税改革の継続法と地域間の「公平性」

  2.1 継続法の特徴

  2.2 連邦参議院での継続法を巡る論点

  2.3 新旧連邦州における受益の不均衡

  2.4 旧連邦州からの反発と公共事業の行方

 3 小括



<b>第6章 エコ税改革と財政再建</b>

 1 第二次シュレーダー政権の置かれた政治的分脈

  1.1 雇用政策の失敗と新しい労働市場政策

  1.2 継続期に入る環境・エネルギー政策

 2 エコロジー税制改革の発展と終結

  2.1 「エコロジー税制改革のさらなる発展に関する法律」の構造

  2.2 発展法の成立に際しての政治的議論

 3 発展法の成立に集約される第一次シュレーダー政権の政策評価

  3.1 環境・エネルギー政策の成功と雇用政策の失敗

  3.2 第一次シュレーダー政権における税制改革の全体像

  3.3 エコロジー税制改革の租税論的評価

 4 小括



<b>第7章 フィードインタリフの財政学的分析</b>

 1 ドイツにおける環境・エネルギー政策の体系

 2 再生可能エネルギー法(EEG)の財政学的位置づけ

 3 繰り返される歴史

  3.1 コールペニヒの廃止

  3.2 電力供給法における同様の問題

  3.3 EEGにおける問題の再燃

 4 小括



<b>第8章 ポスト・地球温暖化対策税のために</b>

 1 日独エネルギー税制の形成過程の比較

 2 結語



 あとがき

 重要語索引

佐藤 一光[サトウ カズアキ]
佐藤 一光
内閣府計量分析室。
慶應義塾大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。慶應義塾大学経済学部助教を経て、2016年より現職。専門は財政学。
主な業績:「環境・エネルギー問題による財政の変化」井手英策編著『日本財政の現代1 ―― 土建国家の時代 1960?85年』有斐閣、2014;「環境と財政のパースペクティブ」小西千砂夫編著『日本財政の現代史3 ―― 構造改革とその行き詰まり 2001年?』有斐閣、2014;「なぜ東京で子育てをするのは大変なのか?―― 地方財政における制度地層の分析を通じて」饗庭伸・東京自治研究センター編『東京の制度地層 ―― 人びとの営みがつくりだしてきたもの』公人社、2015; “Input Output Analysis on Chinese Urban Mine,” in Masashi Yamamoto and Eiji Hosoda eds., <i>The Economics of Waste Management in East Asia</i>, Routledg…

内容説明

日独の環境税の制度に着目し、その歴史的経緯や政治過程を丹念に繙くとともに、産業への影響を定量的に分析。「望ましい税制とは何か」をゴールに据え、これからの日本の財政を考える。

目次

第1章 環境税の租税論的再検討
第2章 炭素・エネルギー税の日独制度比較
第3章 日本における環境税の導入過程
第4章 ドイツ・エコ税改革前史
第5章 エコ税改革と「公平性」
第6章 エコ税改革と財政再建
第7章 フィードインタリフの財政学的分析
第8章 ポスト・地球温暖化対策税のために

著者等紹介

佐藤一光[サトウカズアキ]
内閣府計量分析室。慶應義塾大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。慶應義塾大学経済学部助教を経て、2016年より現職。専門は財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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