出版社内容情報
本書は、超高齢・人口減少社会に立ち向かう技術面のイノベーションと取り組むべき方向性を、最先端で開発に携わる企業人が解説する。
技術と制度の革新を大胆に推進し、新たな産業と社会を創造するイノベーションリーダー必読!
▼超高齢社会を支える最先端技術を紹介!
「超成熟社会」に突入した現代日本がさらに発展・成長する方向を見極めるシリーズ第3弾。本巻では、超高齢・人口減少社会に立ち向かう技術面のイノベーションと取り組むべき方向性を、最先端で開発に携わる企業人が分かりやすく解説する。
はじめに 清家 篤
序 章 本書の問題意識 ―― 「超成熟社会」への挑戦 齋藤 潤
一 「超成熟社会」としての現代
二 超成熟社会とは何か
三 超成熟社会発展のための方策
四 本書の構成
第?T部 超高齢・人口減少社会の経済学
第一章 人口減少の背景と克服策 齋藤 潤
はじめに
一 人口減少が経済成長に及ぼす影響
二 人口減少の背景
三 人口減少を克服するための方策
おわりに
第二章 日本における地域の人口減少と地方創生 樋口美雄
一 人口減少と日本社会
二 地域の人口減少
三 人口移動と雇用増減
四 性別・年齢別の人口移動
五 希望出生率の実現を阻む要因
六 各国における首都圏への人口集中
七 人口減少に対する地域戦略
八 今後の取り組み
第三章 長寿社会に対応した社会経済の仕組み 駒村康平
はじめに ―― 日本の人口構造の変動
一 長寿と人口高齢化
二 三つの寿命
三 人口構造の変化と社会
四 長寿とライフコース
五 まとめ ―― 長寿社会における社会経済の仕組み
第?U部 超高齢・人口減少社会に立ち向かうイノベーション
第四章 ナノバイオテクノロジーが先導するスマートライフケア社会
片岡一則
はじめに
一 ナノマシンとは
二 ナノマシンによる治療
三 治療の対象
四 ナノマシンにできること
五 難治がんの治療
六 低い副作用
七 医療費抑制とオートクチュール医療
八 ナノマシンの開発戦略
九 今後の研究課題
一〇 研究開発の戦略
一一 抗体医療の課題
一二 トータルサービスとしてのナノマシン
一三 スマートヘルスケアへの進化
おわりに
第五章 海洋資源開発と波力発電の現状と課題 大橋弘隆・前村敏彦
はじめに
一 海洋資源開発事業の現状と課題
二 波力発電の現状と課題
第六章 準天頂衛星システムの現状と今後の課題 村井善幸
はじめに
一 NECの宇宙事業
二 測位衛星/準天頂衛星システムについて
三 衛星測位システムの市場と準天頂衛生システムの利用分野
四 準天頂衛星システムの課題
おわりに
第七章 最先端植物工場「会津若松Akisaiやさい工場」 野牧宏治
はじめに
一 私たちが目指すもの
二 半導体工場から植物工場への転換
三 事業の特徴
四 商品としての「キレイヤサイ」
五 福島県立医科大学との共同臨床試験
六 乗り越えるべき課題
おわりに
第八章 ベンチャーキャピタル投資の役割 樋口哲郎
はじめに
一 ベンチャー企業とは
二 ベンチャーキャピタルとは
三 ジャフコのビジネスモデル
四 企業の発展に必要な資金調達
五 ベンチャーキャピタル投資の状況
六 銀行とベンチャーキャピタルの違い
七 ベンチャーキャピタルの観点
八 投資先発掘の観点
九 ビジネスディベロップメント活動
一〇 エクイティファイナンスの特徴
一一 ベンチャー企業の成長と支援
おわりに
おわりに 齋藤 潤
編著者紹介
【著者紹介】
樋口 美雄
慶應義塾大学商学部教授。1980年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学、商学博士。慶應義塾大学商学部助手、同助教授を経て同教授。これまでに、米国コロンビア大学客員研究員、国民生活金融公庫総合研究所長、慶應義塾大学商学部長・商学研究科委員長、日本経済学会長、労働政策審議会会長等を歴任。著書に、『人口減少との日本経済』共編、日本経済新聞出版社(2009年)、『若年者の雇用問題をどう考える―就職支援・政策対応はどうあるべきか』共編著、日本経済評論社(2013年)。
内容説明
経済発展の基盤が揺らいでいる「超成熟社会」の持続的な発展のためには、制度と技術の両面にわたるイノベーションが不可欠です。本書は、それらによって超成熟社会の抱える大きな課題である高齢化・人口減少の問題にどう立ち向かえるかを示そうとするものです。第1部ではまず、人口減少の背景にある出生率と婚姻率の動向、人口減少の地域経済への影響、認知症増加の社会への影響などについて、経済学的視点から整理します。第2部では、医療、エネルギー、宇宙、農業、金融の分野での最先端の取り組みと、将来を見通したときに浮かび上がってくる技術面と制度面の課題を論じ、取り組むべきイノベーションの方向性を提示します。
目次
本書の問題意識―「超成熟社会」への挑戦
第1部 超高齢・人口減少社会の経済学(人口減少の背景と克服策;日本における地域の人口減少と地方創生;長寿社会に対応した社会経済の仕組み)
第2部 超高齢・人口減少社会に立ち向かうイノベーション(ナノバイオテクノロジーが先導するスマートライフケア社会;海洋資源開発と波力発電の現状と課題;準天頂衛星システムの現状と今後の課題;最先端植物工場「会津若松Aki s aiやさい工場」;ベンチャーキャピタル投資の役割)
著者等紹介
樋口美雄[ヒグチヨシオ]
慶應義塾大学商学部教授。1980年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学、商学博士。慶應義塾大学商学部助手、同助教授を経て現職。これまでに、米国コロンビア大学客員研究員、国民生活金融公庫総合研究所長、慶應義塾大学商学部長・商学研究科委員長、日本経済学会長、労働政策審議会会長、内閣官房「まち・ひと・しごと」創生会議委員等を歴任
駒村康平[コマムラコウヘイ]
慶應義塾大学経済学部教授。1995年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、経済学博士。国立社会保障・人口問題研究所研究員、駿河台大学経済学部助教授、東洋大学経済学部教授を経て現職。これまでに、厚生労働省顧問、社会保障審議会委員、社会保障制度改革国民会議委員等を歴任
齋藤潤[サイトウジュン]
慶應義塾大学大学院商学研究科特任教授。1978年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、同年経済企画庁(現内閣府)入庁。内閣府政策統括官(経済財政分析担当)等を経て現職。これまでに、オックスフォード大学大学院留学、国際通貨基金(IMF)エコノミスト、日本経済研究センター主任研究員、青山学院大学及び東京大学の非常勤講師等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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