年金、民主主義、経済学

個数:
電子版価格
¥5,060
  • 電子版あり

年金、民主主義、経済学

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月11日 12時05分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 482p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766421965
  • NDC分類 364.6
  • Cコード C3033

出版社内容情報

現在の年金制度改革の筋道を描いた中心人物が、今日までの改革のプロセスをたどりつつ、政治家、官僚等の主張や動向を鋭く批評。

現在の年金制度改革の筋道を描いた中心人物が、今日までの改革のプロセスをたどりつつ、政治家、官僚、エコノミスト、メディア等の主張や動向を切れ味鋭く批評。この10 年余りの年金論争を総括し、次なる改革の道筋を示す!
民主党による政権獲得前夜から今日まで、混迷と激動が続く日本社会を権丈教授が斬る。医療介護・社会保障関係者への講演録や雑誌掲載エッセイなどを中心にまとめた特別編集版。折々の政治経済状況を織り交ぜながら、医療介護、社会保障問題はもちろん財政、民主主義など多彩な論点を取り上げ、日本の将来像を語る。

1 解説 平成26年財政検証

 第1部 年金騒動はなぜ起こったのか?

2 「市場」に挑む「社会」の勝算は?
3 政治的関心層の合理的無知がもたらした政治的帰結 ―― 正確な政策
  論は、政治論の必要条件
4 政争の具にされてきた年金の現状
5 合成の誤謬考 ―― 企業の利潤極大化と社会の付加価値極大化は大い
  に異なる
6 公的年金論議のパラドックス
7 歴史の共有と人間の感情 ―― 礼儀と歴史
8 年金政局の歴史と一体改革
9 年金制度の過去、現在と未来
10 年金債務超過話の震源
11 公的年金制度の現在と課題

 第2部 年金から市場と民主主義を考える

12 社会保障制度改革の行方
13 社会保険一元化はタケコプター
14 年金と政治家のレベル ―― 政争の具とした愚行
15 「防貧」と「救貧」の違い ―― 政策の実行可能性を考える
16 保険方式と税 ―― 実行可能性を問う次のステップ
17 「将来のことを論ずるにあたっての考え方」と年金
18 2度目の好機を活かせるか ―― 民主党の年金案ゼロベース見直し
19 この人民ありてこの政治あるなり
20 ホメオスタット機構としての年金制度と社会経済制度改革インセン
  ティブ
21 政策技術学としての経済学を求めて ―― 分配、再分配問題を扱う研
  究者が見てきた世界

【著者紹介】
権丈 善一
1985年慶應義塾大学商学部卒業、1987年同大学院商学研究科修士課程修了、1990年同博士課程修了(2002年博士号取得)。1990年慶應義塾大学商学部助手、1994年同助教授を経て、2002年より現職。この間、2005年ケンブリッジ大学ダウニグカレッジ訪問研究員、1996年~1998年ケンブリッジ大学経済学部訪問研究員。
この間、2006年12月~2009年8月社会保障審議会年金部会(8月31日辞任)、社会保障審議会年金部会「パート労働者の厚生年金適用に関するワーキンググループ」(~2007年3月)、社会保障審議会年金部会「経済前提専門委員会」(~2009年2月)、2006年12月~2007年3月医療費の将来見通しに関する検討会、2008月1月~2008年11月社会保障国民会議、2008年9月~2009年3月高齢者医療制度に関する検討会、2011年10月~2014年6月社会保障の教育推進に関する検討会座長、2012年11月~2013年8月社会保障制度改革国民会議、2014年6月~社会保障制度改革推進会議、2014年8月~医療介護…

内容説明

本当になすべき改革はここにある!年金破綻論など社会に蔓延する謬論を正し、年金経済学者らによる制度・歴史の軽視を鋭く批判してきた著者が、この10年に及ぶ混迷の原因と民主主義が内包する問題とを明快に指摘。そして、公的年金保険の意義と役割、一連の改革の内容を詳しく解説しつつ、喫緊に取り組むべき課題を提示する。

目次

第1部 年金、民主主義、経済学(年金、民主主義、経済学;政策技術学としての経済学を求めて―分配、再分配問題を扱う研究者が見てきた世界)
第2部 平成26年財政検証の基礎知識(解説平成26年財政検証;シンポジウムで準備していたけれども話せなかったことなど ほか)
第3部 混迷のなかで(民主主義とは「最大多数の最大幸福」か、それとも「多数の専制」か?―ベンサムとJ.S.ミルが見たそれぞれの世界;「市場」に挑む「社会」の勝算は? ほか)
第4部 大混乱期が過ぎて(社会保険一元化はタケコプター;年金改革2段階アプローチ―歴史的経緯を知ろう ほか)
第5部 前途多難な社会保障教育(前途多難な社会保障教育;彼らが計算する世代間格差ははたして生活実感を表しているのか ほか)

著者等紹介

権丈善一[ケンジョウヨシカズ]
慶應義塾大学商学部教授。博士(商学)。1962年福岡県生まれ。1985年慶應義塾大学商学部卒業、1990年同大学院商学研究科博士課程修了。嘉悦女子短期大学専任講師、慶應義塾大学商学部助手、同助教授を経て、2002年より現職。この間、1996年~1998年ケンブリッジ大学経済学部訪問研究員、2005年ケンブリッジ大学ダウニングカレッジ訪問研究員。公務では、社会保障審議会、社会保障国民会議、社会保障制度改革国民会議、社会保障制度改革推進会議の委員や社会保障の教育推進に関する検討会の座長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

14
東洋経済オンラインの権丈先生の記事に惹かれ、積読していたこの本を読んだ。「未納が増えて年金は破綻する」「若い世代は損をしている」「積立方式に移行すべきである」と言う21世紀が始まってから世に蔓延った年金に関する謬説を木端微塵に批判。自分も年金に長い間携わってきたが、これらの謬説に振り回されてしまい、誠に恥ずかしい。同時に権丈先生には心から感謝したい。それにしてもおかしな言説を振り回す経済学者が多すぎる。権丈先生によるとそれは「憎しみ」から来るらしいのだが、自分の知り合いの言動を見てとても共感できた。2018/04/23

脳疣沼

3
いやあ、自分も民主党政権に期待して、積立方式論者の本ばかり読んできた過去があるので、なんとも言えない気持ちになる。読書メーターでも、積立方式論者の本を高評価した私のレビューが残ってるので恥ずかしい限り。最近も年金受給資格の短縮が閣議決定され、脊髄反射で、良いことだと思ったのだが、本書を読むとなかなか微妙な問題である。制度を正確に理解することの大切さと、その困難さが分かる。2016/10/02

k.f

3
我々が大学などで学んでいる経済学はこの本でいう”右側の経済学”で一度その前提から離れて経済学を経済史のように歴史で追い、違う価値観を持った経済学から社会保障を考えてみることの重要性に気づかされた。経済学を勉強するにも良い一冊だ。2016/08/02

mock-shiki

1
専門家とか、政策とか。年金以外の分野でもと思うと薄ら寒い。2016/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9051275
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品