出版社内容情報
東アジア研究所開設10周年を記念して開催された連続講座を中心に、座談会、研究プロジェクトなどの資料も加えた内容の記念刊行物。
▼アジア(中国、香港、インドほか南アジア)、アフリカ研究の第一人者が語る、政治、歴史、文化人類学、外交についてのエッセンスがこの一冊に。
▼東アジア研究所開設10周年(地域研究センター30周年)を記念して開催された連続講座(2014年1月17日~3月17日)を中心に、研究所のこれまでの変遷・地域研究の将来展望をめぐる座談会、東アジア研究所の過去の研究プロジェクトなどの資料も加えた内容の記念刊行物。
<b>はじめに 高橋伸夫</b>
<b>第?T部 《連続講演》アジア・アフリカ研究 ―― 現在と過去との対話</b>
<b>第1章 アフリカ現代史における現在と過去との対話</b>
―― 独立期アフリカ指導者たちの思想と行動 <b>小田英郎</b>
はじめに
1 独立期のアフリカにおける強い「歴史的復権」志向
2 アフリカ性の主張と国家建設のイデオロギー
3 アフリカ的社会主義の諸言説
4 アフリカ的社会主義の試みと挫折 ―― タンザニアの事例
5 アフリカ性の主張のトーンの低下 ―― ポスト冷戦時代の社会主
義の退潮のなかで
むすびにかえて ―― 新生南アフリカと「アフリカのルネサンス」の
主張
<b>第2章 中華民国史研究</b> ―― 現在と過去との対話 <b>山田辰雄</b>
はじめに ―― 現代と過去との対話:2つの意味
1 中国国民党左派の研究 ―― 中華民国史の提唱
2 日中関係の150年
3 天安門事件(1989年)と歴史の連続性
4 ?介石研究
おわりに
<b>第3章 香港を考える 可児弘明</b>
はじめに ―― 暮らした香港、やぶ睨みの香港
1 “residual China” としての香港
2 何が “residual China” を残したのか
3 “residual China” その後
おわりに
<b>第4章 38度線の設定</b> ―― ポストリビジョニズムの視角
<b>小此木政夫</b>
はじめに ―― ポーランド問題と原爆実験の成功
1 ポツダムでの軍事協議
2 バーンズの小さな原爆外交
3 「ブラックリスト」作戦計画
4 38度線の設定
5 緊急占領の挫折
おわりに
<b>第5章 東アジアと南アジアのはざまで</b> ―― 地域研究の行方を探る
<b>鈴木正崇</b>
はじめに ―― 視座と方法
1 異文化の理解?T ―― スリランカ(1980~)
2 異文化の理解?U ―― インド(1982~)
3 異文化の理解?V ―― ミャオ族(1983~)
4 異文化の理解?W ―― ナガ族(2003)
5 異文化の理解?X ―― バリ(1990~)
6 異文化の理解を越えて
7 地域研究と文化人類学
おわりに ―― 地域研究の行方
<b>第6章 地域研究としての中国政治研究</b> ―― 歴史・現状・課題
<b>国分良成</b>
はじめに
1 地域研究 ―― アメリカから日本へ
2 戦後の中国政治研究 ―― アメリカと日本
3 慶應義塾の中国政治研究
おわりに ―― 中国政治研究の課題
<b>第7章 冷戦後の日本外交</b> ―― なぜ歴史問題が収まらないのか
<b>添谷芳秀</b>
はじめに
1 日本外交の基本的構図
2 1990年代日本外交の変化(1) ―― 動機としての国際協調主義
3 1990年代日本外交の変化(2) ―― 歴史問題への取り組み
4 1990年代後半からの変調 ―― 反中感情の蔓延
5 安倍外交の虚と実
おわりに
<b>第?U部 《座談会》地域研究センター・東アジア研究所の30年
―― 回顧と展望</b>
メンバー:小田英郎(慶應義塾大学名誉教授)、国分良成(防衛大学校長)、鈴木正崇(東アジア研究所副所長、慶應義塾大学文学部教授)
司会:高橋伸夫(慶應義塾大学東アジア研究所所長・慶應義塾大学法学部教授)
<b>第?V部 《資 料》</b>
【著者紹介】
慶應義塾大学東アジア研究所
慶應義塾大学東アジア研究所
目次
第1部 “連続講演”アジア・アフリカ研究―現在と過去との対話(アフリカ現代史における現在と過去との対話―独立期アフリカ指導者たちの思想と行動;中華民国史研究―現在と過去との対話;香港を考える;38度線の設定―ポストリビジョニズムの視点;東アジアと南アジアのはざまで―地域研究の行方を探る;地域研究としての中国政治研究―歴史・現状・課題;冷戦後の日本外交―なぜ歴史問題が収まらないのか)
第2部 “座談会”地域研究センター・東アジア研究所の30年―回顧と展望
第3部 資料
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