内容説明
いまは忘れられた女性写真家ビールズと彼女が撮影した5名の人物たちが目指した「新しいアメリカ」とは、どのような姿であったのだろうか。当時の人種観、ジェンダー観、階級意識の限界は、21世紀の今日でもアメリカを考える上で重要である。女性像からみる19世紀末アメリカ。
目次
第1章 S.ジョセフィン・ベーカー―「腸チフスメアリー」を逮捕した公衆衛生医
第2章 リリアン・D.ウォルド―看護国家を夢見た訪問看護婦
第3章 エレン・N.ラモット―北京を歩いた結核看護婦
第4章 ケイト・サンボーン―「ユーモア」を説いた巡回講師
第5章 ポートニー・ビゲロー―「地の果て」に憧れた植民地主義者
第6章 ジェシー・ターボックス・ビールズ―「平安」を提供した写真家
著者等紹介
杉山恵子[スギヤマケイコ]
1952年生まれ。コロンビア大学大学院歴史学科M.Phil.専攻はアメリカ史。現在、恵泉女学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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