出版社内容情報
ヴァイキングの到来からノルマン人征服まで、800~1100年のブリテン諸島の歴史を概観する。シリーズ完結巻!
▼ヴァイキング襲来の300年
北方の民からの攻撃にさらされるブリテン諸島。最新の史料をもとに、政治・経済・文化・宗教の観点から、西暦800から1100年の島嶼を詳述する。シリーズ完結巻!
本書は、790年代に始まったヴァイキングの襲来から、1066年のノルマン人の到来までのおよそ300年間のブリテン諸島を概観する。
ヴァイキング、君主およびその他の政治構造、領主と労働者との関係、交易と都市の発展、キリスト教化される社会、文字文化と学問の機能と普及、ブリテン諸島と大陸ヨーロッパとの関係など、この時代の鍵となるトピックを網羅する。
<b>日本語版に寄せて</b>(ポール・ラングフォード)
<b>監修者序文</b>(ポール・ラングフォード)
<b>日本語版監修者序文</b>(鶴島博和)
凡例
図版一覧
<b>序 論</b> ウェンディ・デイヴィス
ヴァイキングの人びととノルマン人 / 先行研究の主要論点 /
イングランド対その他の地域 / 史料
<b>第一章 王、王権、王国</b> ポーリーン・スタッフォード
王権、上位王権、君主権 / 王位継承 / 王と法 / 教会と王 /
王の財源の発達 / 外部からの力 ―― ヴァイキングとノルマン人
<b>第二章 ヴァイキング</b> バーバラ・E・クロフォード
ケルトのブリテンとアイルランド / 北部および東部イングランドへの
襲撃 / ウェセックスとアルフレッド王 / 「大軍勢」の解体 / 対照と
帰結 / 第二次ヴァイキング時代
<b>第三章 交換、交易、都市化</b> デイヴィッド・グリフィス
交換すること、そして富をはかること / 九世紀 ―― 動乱と変化 /
権力中心地としての都市、876~1016年
<b>第四章 領主と労働</b> ロビン・フレミング
ブリテンの景観と領主権 / アイルランドの景観と領主権 / 貴族の
消費 / 衣服と身分 / 食事と身分 / 際立った信仰心
<b>第五章 キリスト教の浸透</b> ヒュー・プライス
教会は勝利したのか / 司教管区と修道院 / 教会組織と司牧 /
聖職者は俗世を離れた閉鎖的階層(カースト)か / 富と権力 /
異教徒からキリスト教徒へ ―― ヴァイキングと教会 /
信仰と行い
<b>第六章 書くこと</b> ダヒイ・オ・クローニーン
ヴァイキングの襲撃 / 読み書き能力と俗人 /
アルフレッド後のイングランドにおける大陸の影響 /
アイルランドにおける著述と学問
<b>第七章 ブリテン、アイルランド、大陸</b> ジョン・ギリンガム
改革 / ノルマン征服 / 十字軍 / 世俗領主と世俗文化 /
聖職者文化 / 都市と交易
<b>結 論</b> ウェンディ・デイヴィス
民族性(エスニシティ)と帰属(アイデンティティ) / 富 /
イングランドの拡大とケルト周縁の対応
訳注
文献案内
年表
索引
【著者紹介】
ウェンディ・デイヴィス
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン名誉教授。専門は、初期ウェールズ、ブルトン、アイルランド、イングランド、ヨーロッパの歴史と考古学。著作に <i>Wales in the Early Middle Ages</i> (Leicester University Press, 1989), <i>Acts of Giving: Individual</i>, <i>Community</i>, <i>and Church in Tenth-Century Christian Spain</i> (Oxford University Press, 2007)など。
内容説明
ヴァイキング襲来の300年。北方の民からの攻撃にさらされるブリテン諸島。最新の史料をもとに、政治・経済・文化・宗教の観点から、西暦800から1100年の島嶼を詳述する。シリーズ完結巻!
目次
序論
第1章 王、王権、王国
第2章 ヴァイキング
第3章 交換、交易、都市化
第4章 領主と労働
第5章 キリスト教の浸透
第6章 書くこと
第7章 ブリテン、アイルランド、大陸
結論
著者等紹介
デイヴィス,ウェンディ[デイヴィス,ウェンディ] [Davies,Wendy]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン名誉教授
鶴島博和[ツルシマヒロカズ]
FSA,FRHistS。熊本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。