内容説明
美術館の進化が始まる。美術館建設ラッシュの続く中国。拡張路線を採るルーヴル。21世紀のビジョンを語るミュージアム・サミットの記録。『ミュージアム・パワー』第二弾。
目次
第1部 世界のミュージアム―今なぜイノベーションが必要なのか(制度の発展過程―パリの明日に向けての美術館;中国の美術館におけるイノベーション;新しいものの伝統;仮想現実と文化の多様性の時代における美術館)
第2部 ミュージアム・イノベーション―変わるミュージアム(今日の日本における美術館の意義;普遍的な美術館へ―ルーヴルの発展を支える理念;日本の場合、そして国立西洋美術館の場合―小さきものに神は宿るのかorマタイの法則;ビジネス界から非営利の世界へ―徳川記念財団での五年間;大原美術館―私立美術館の公共性)
著者等紹介
建畠晢[タテハタアキラ]
独立行政法人国立美術館国立国際美術館長。国立国際美術館主任研究官、多摩美術大学教授を経て、2005年より現職。専門は現代美術。第44回(1990年)、第45回(1993年)のヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、横浜トリエンナーレ2001のアーティスティック・ディレクターなどを務める。2002~2003年コロンビア大学客員研究員。詩人としても活躍し、1991年に『余白のランナー』で歴程新鋭賞、2005年に『零度の犬』で高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むちれお
1
ミュージアム・パワーの続編的なもの。美術館のいろいろな問題点を知ることができるので、部外者にとっても興味深いね。2020/03/14
izw
0
2008年に開催された第3回21世紀ミュージアム・サミットの記録。第4回は「100人で語る美術館の未来」http://book.akahoshitakuya.com/b/4766418018 にまとめられている。第5回は今年2月に開催された「100人で語るミュージアムの未来II」http://www.k-i-a.or.jp/shonan/museum/detail.php?ID=24 この記録も来年早々発刊されると期待している。 2012/11/30