中世主義を超えて―イギリス中世の発明と受容

中世主義を超えて―イギリス中世の発明と受容

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  • サイズ B6判/ページ数 426p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766415957
  • NDC分類 930.24
  • Cコード C3098

内容説明

芸術からサブカルチャーまで、英米文化の底流には中世主義が脈々と流れている。中世主義を考えるということは、「中世」概念の再検討を通じて、アカデミックな中世研究のありようをも根本的に問い直し、中世研究の未来を切り拓くことにつながる―中世とは何かを問うアカデミックな論考集。

目次

ブロセリアンド巡礼―「魔法の森」とケルティシズム
ヴィジョンからアレゴリーへ―死後世界の断片化と中世の終わり
運命の車輪は止まれるか―ソーントン写本における中英語作品『アーサーのワズリン湖奇譚』再考
トリストラムの「十字架」と写字生の「無駄線」―マロリーの『アーサー王の死』の本文批評再考
印刷本を綴じる―イギリス初期印刷文化と合冊本としての『農業の書』
ゴシック・リヴァイヴァルとゴシック・サヴァイヴァル―ジャコビアン・ゴシック様式の大学建築をめぐって
アイルランド併合とゲールの伝統―スウィフトからエッジワースへ
ブラックフライアーズ・ブリッジにかけた夢―一八世紀イギリスにおける歴史認識と生活感覚、そして文書文化の諸ジャンル
中世イタリア共和主義―メアリー・シェリーの『ヴァルパーガ』とブラウニングの『ソルデロ』を巡って
アメリカのシャロット姫たち―一九世紀半ばから二〇世紀半ばの米国女性作家とアーサー王物語〔ほか〕

著者等紹介

松田隆美[マツダタカミ]
慶應義塾大学文学部教授

原田範行[ハラダノリユキ]
杏林大学外国語学部教授

高橋勇[タカハシイサム]
慶應義塾大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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j1296118

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目次を眺めて「第14章「キャラ」の研究序説――『しゅごキャラ!』にみるプレモダンへの回帰」が目に入った時の衝撃と言った日にはもう。寓意(アレゴリー)で図像学(イコノグラフィ)的で前近代的(プレモダン)手法で中世的心性……  『ワズリン湖奇譚』と『頭韻詩』はこう書かれてみるとソーントン一族ならずとも並べて(更には解説・註釈付きで)読むようにしておきたい所で。トスカニーで卿が何をするべきなのかと言えば王妃と同じく施しとミサなのだろうか、もっと地道な復興なり統治の是正なりなのだろうか2016/09/22

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