内容説明
エスプリのきいた凛とした語り、現代まで生きる父の自由の精神、没後四十年を経て、娘が語る小泉信三と良き家族の肖像。
目次
第1章 父の記憶
第2章 小泉家のこと、阿部家のこと
第3章 御殿山時代の思い出
第4章 塾長就任
第5章 三田綱町の思い出
第6章 戦後の父
第7章 広尾時代の思い出
第8章 御殿場
第9章 晩年の父
著者等紹介
小泉妙[コイズミタエ]
随筆家。小泉信三・二女。大正14(1925)年、東京生まれ。聖心女子学院卒業。筆名は小泉タエ
山内慶太[ヤマウチケイタ]
慶應義塾大学看護医療学部・大学院健康マネジメント研究科教授、慶應義塾福澤研究センター所員。医学博士。昭和41(1966)年生まれ。1991年慶應義塾大学医学部卒業
神吉創二[カンキソウジ]
慶應義塾幼稚舎教諭。庭球三田会常任幹事。昭和45(1970)年生まれ。1992年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。在学時は慶應義塾体育会庭球部主務
都倉武之[トクラタケユキ]
慶應義塾福澤研究センター専任講師。専攻は近代日本政治史。昭和54(1979)年生まれ。2007年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程満期単位取得退学。武蔵野学院大学専任講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
11
「練習は不可能を可能にす」という名言だけは知っていた。慶應義塾の塾長を務めたこともある先生。福澤先生の影響で、女の人が大事にされたという(41頁)。男女共同参画の先見の明。「三田の三婦人」の婦人は女性でいいのかもしれないが。運動会は日吉のグラウンドで開いていたという(95頁)。評者が夏期スクーリングで訪れたときは、陸上部員がダッシュの練習をしていたのを思い出した。練習は不可能を可能にする、との念じることは続いているマインドであろう。慶應創立100周年記念スピーチ。陛下を迎えての式典とのこと(238頁)。2013/05/10