内容説明
「運の女神は、名うての遊女、貧乏人に戸はあけぬ」とは、笑わせながら、ちくりと真実をつく、シェイクスピア劇『リア王』の道化のせりふです。シェイクスピアと福澤諭吉のことばには、こうした含蓄に富んだものが散りばめられています。本書は、そうした知恵を、傘寿を迎えるシェイクスピア研究者が人生を振り返りながら読み解いています。
目次
生きるか死ぬか
エロスかタナトスか
臆病の利
ハムレットか、ブルータスか
死んで生きる
死出の旅はたった独り
労働の喜び
悪魔の影
自分だけが惨めなのではない
馬鹿になる〔ほか〕
著者等紹介
石川実[イシカワミノル]
慶應義塾大学名誉教授。1927年茨城県に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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