内容説明
北米先住民ネズパース族とカイユース族の血を引く娘アンティコニが、ワシントンDCの博物館から祖先の遺骸を盗み出した、その顛末を語る現代の新たな神話―先住民と近代知(サイエンス)をめぐる暴力、囚われ、責任を、ギリシア悲劇の翻案によって描き出す。
著者等紹介
パイアトート,ベス[パイアトート,ベス] [Piatote,Beth]
カリフォルニア大学バークレー校・准教授(比較文学部、英文学部)。専門は先住民の文学と法。研究者、作家、活動家/ヒーラー。フィクション、詩、戯曲、エッセーなど多数。アメリカ先住民諸語、特にネズパース語とネズパース文学の復興に携わる
初見かおり[ハツミカオリ]
西南学院大学・准教授(外国語学部外国語学科)。専門は文化人類学。民族誌の記述と倫理に関心がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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