“妻”の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 506,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766412376
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C3036

内容説明

古代ギリシャでの「結婚」制度の誕生から、キリスト教世界における結婚と生殖の宗教的な義務化、中世ヨーロッパにおけるロマンチシズムの付与、戦時下における妻の役割、現代アメリカ社会における個人主義の進行といったトピックを、女性学史、法律、宗教、政治、経済、神話、文化人類学、社会学、文学、回顧録から風刺画や広告にいたるまでの膨大な文献、並びに、市井の女性が書いた手紙・日記等の資料から詳細に分析。「結婚」という制度の内実が曖昧化しつつあるいま、制度としての「結婚」、「家族」、「妻/母/主婦」の歴史的変容を浮き彫りにし、新しい“妻”のイメージを描き出す。

目次

第1章 古代世界における妻たち―聖書、ギリシャ、ローマのモデル
第2章 中世ヨーロッパにおける妻たち―一一〇〇年~一五〇〇年
第3章 ドイツ、イングランド、米国におけるプロテスタントの妻たち―一五〇〇年~一七〇〇年
第4章 米国とフランスにおける共和主義の妻たち
第5章 ヴィクトリア朝時代の大西洋両岸の妻たち
第6章 ヴィクトリア朝時代の米国の開拓最前線の妻たち
第7章 女性問題と新しい女性
第8章 米国におけるセックス、避妊、妊娠中絶―一八四〇年~一九四〇年
第9章 妻たち、戦争、労働―一九四〇年~一九五〇年
第10章 新しい“妻”―一九五〇年~二〇〇〇年

著者等紹介

ヤーロム,マリリン[ヤーロム,マリリン][Yalom,Marilyn]
スタンフォード大学女性・ジェンダー研究所上級研究員。ジェンダー問題に対する長年の業績が認められ、1992年フランス政府より「フランス政府教育功労賞」を受賞

林ゆう子[ハヤシユウコ]
1989年よりフリーランス翻訳者。東京在住。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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