内容説明
「高福祉国家」スウェーデン…しかし生活する障害当事者の実際の姿はあまり知られてはいない。当事者主体で形成されてきた制度の意義を確認しつつ、障害者福祉政策の流れや理念というマクロな視点と、福祉現場や当事者団体の実践というミクロな視点の両面から、スウェーデンにおける障害者生活保障の全体像を明かす。
目次
序章 スウェーデンとの出会いと本書の構成
第1章 日本におけるスウェーデン福祉研究の展開
第2章 二一世紀のスウェーデンの障害者福祉政策の方向性
第3章 スウェーデンにおける障害者福祉政策の歴史的展開
第4章 障害者の権利擁護運動―スウェーデン全国知的障害者協会(FUB)の活動
第5章 障害者の地域生活支援体制の構築に向けて―スウェーデン・カールスタッド・コミューンにおける実践を手がかりに
第6章 地域社会における当事者主体の障害者支援システム―スウェーデンのパーソナルアシスタンス制度とその課題
第7章 生活保障と生活支援―共生社会の実現に向けて
終章 スウェーデンの実践から学ぶもの
著者等紹介
清原舞[キヨハラマイ]
1981年生まれ。桃山学院大学社会学部社会福祉学科卒業、桃山学院大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、茨城キリスト教大学生活科学部心理福祉学科助教。2005年から2006年、スウェーデン・ヴェクショー大学(現リンネ大学)に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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