内容説明
市民社会の現れる地域的および歴史的な特性を比較の視座から論じ、市民意識の多様性を浮き彫りにする。
目次
第1部 言説(シティズンシップという理想;中国における市民社会論の現在;アフリカにおける「市民社会」と「市民」をめぐる視角―概念と現実のあいだに生じる軋みと齟齬を中心に;中東における市民社会論の展開―1990年代以降のアラブ世界とイラン;韓国における市民意識研究の現状と課題)
第2部 動態(「民族」としての黒人の連帯―20世紀初頭におけるマーカス・ガーヴィーの国際運動;「市民性」をめぐるナショナリズムとグローバリズムの交錯―カナダにおけるシティズンシップ週間プロジェクトを中心に;ポーランドにおける市民社会とEU;ポスト冷戦期におけるロシアの東アジア諸国意識に関する比較分析;インドネシア選挙政治の新しい潮流―データからみる政治動態と政治意識)
著者等紹介
山本信人[ヤマモトノブト]
慶応義塾大学法学部教授。コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了
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