目次
第1部 腐敗―浄化‐再生(ギリシアの医学と文化における「浄め」の曖昧さ)
第2部 腐敗―恐怖・忍耐・誘惑(祈祷と治療―中世のペスト蔓延の中での感染・生き残り・死への社会文学的なアプローチ;腐敗と救済―スペクタクルとしての死体と腐敗 ほか)
第3部 腐敗と再生―十七世紀から二十世紀(メランコリーと腐敗の体内イメージ―精気と瘴気と神経と;魔女の大釜、レヴェットの洞窟―文学的表象にみる近代英国ヤブ医者群像 ほか)
第4部 再生―現代(切断/補綴、あるいは身体の再構成―オットー・ディックスの一枚の絵をめぐって;泰緬鉄道の日本軍捕虜収容所における腐敗、即興、再生;乳癌との闘い=再生へのプロセス―オードリー・ロードの拓いた道)
第5部 再生―科学的展開(微生物による腐敗と再生;細胞の機能と行動に視点をおいた形態形成の解明―ヒトデ胚の形態形成を中心に;うつること―遺伝と環境とひと)
著者等紹介
小菅隼人[コスゲハヤト]
1962年生まれ。慶応義塾大学理工学部助教授。慶応義塾大学文学部卒、慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は英文学、演劇学、英国ルネサンス演劇
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。