内容説明
詞は詩と同じく定型は定型であるが、詩に比べてパターンははるかに多く、かつ複雑である。「詞の音楽」の研究は、とりもなおさず、これらのパターンを音楽的に明らかにすることで、楽器の種類や演奏法などと関連づけて、作詞の実際に迫る試みであると言えよう。ほかにも、詞と詩の違いはいくつかある。例えば、唐代の詞が民間に流行した音楽をベースに発達したために、詩に比べて詞の言葉には口語(俗語)的な表現が多いこと、また、詞は概して繊細で抒情的かつ艶麗な内容をもつこと等々である。つまり、詩には少ない口語による自由な表現とデリケートなセンチメンタリズム、そして時にはあからさまなエロティシズムを看取できるのが、詞をよむおもしろさである。
目次
第1章 大晟府の沿革
第2章 大晟府の人々
第3章 大晟楽の音楽と歌辞
第4章 南宋における大晟楽
第5章 初期・太学生時代の周邦彦
第6章 中期・地方官時代の周邦彦
第7章 晩期・大晟府時代の周邦彦
第8章 南宋における周邦彦
著者等紹介
村越貴代美[ムラコシキヨミ]
1962年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部教授。博士(人文科学)。中国杭州大学留学(1988~90)。米国ミシガン大学訪問研究員(1997~98)。専門は中国古典文学、とくに歌辞文芸としての詞と音楽
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