内容説明
政治学科を卒業して各界で活躍している方々をピックアップ。それは必ずしも功成り名を遂げた方々ばかりではない。首相の座を占めた政治家から同じ政治家でも、野党社会党から連立政権の誕生によって大臣の座を得た女性、苦心の末、体育会で鍛えあげた体力とバイタリティにものいわせ、ニューヨークでレストランを開き大成功をおさめた経営者、学生時代のクラブ活動をそのまま映画の世界に活かした俳優、司法試験に六回も失敗しながら、ノンフィクションの作家として成功したOB、逆にチアリーダー、ステュワーデスという華麗な過去から一転して勉強、司法試験に合格した女性等々、有名無名の多彩な人物をとりあげている。そこには学生時代のゼミの先生との美しい師弟愛、体育会での厳しい練習、授業をさぼってしかられたエピソード、今だから話せるカンニングの話等々、さまざまな塾生生活とそれが後の生活に生きているかが描かれる。
目次
序章 政治学科百年の歩み
第1章 私の塾生時代(教科書から学ばず、先生方の雑談から学んだ三田の時代(松野頼三)
戦争と繰上げ卒業でまともに勉強できなかったあの時代(生田正輝)
女性たった二人の政治学科―戦後混乱期の塾生時代(久保田真苗)
国際政経学会・ゴルフ・そして大学院(林有厚)
政治家か、研究者か、結局ジャズ評論家(いソノてルヲ) ほか)
第2章 教授のプロフィール(板倉卓造;及川恒忠;潮田江次;藤原守胤;槇智雄 ほか)