内容説明
19世紀初め、アメリカ合衆国大統領トマス・ジェファーソンに命を受けた「ルイスとクラーク探検隊」は、未開の地、西部に向けて旅立った。探険隊に通訳兼ガイドとして同行したのがインディアンの娘、サカジャウィアだった。彼女はわずか16歳、しかも出発する前に産み落とした小さな赤ん坊を背負っていた。しかし、たぐいまれな能力を持つ少女は、つらいときにも決してくじけず、生きる知恵をたくさん身につけていた。おかげで探険隊は、飢えをしのぎ、インディアンの薬で病を癒し、彼女の通訳で馬を手に入れ、数々の困難を乗りこえることができた。年月にして2年半、距離にして8千キロにもおよぶ奇跡の旅を成功させた、伝説のヒロイン、サカジャウィアの物語。
目次
敵の戦士たち
翼があれば
見知らぬ人々
冬の訪れ
旅だち
ヒロイン誕生
灰色グマ
試練のとき
友だち
心に太陽〔ほか〕
著者等紹介
セントジョージ,ジュディス[St.George,Judith]
ニュージャージー州ウエストフィールドに生まれ育つ。綿密な調査に基づいたノンフィクションを得意とする作家。執筆活動の傍ら、子どものための朗読プログラムを主催したり、政府主催の図書館・情報サービス協議会ニュージャージー州代表を務めるなど、多方面で活躍。1983年、“The Brooklyn Bridge:They Said it Couldn’t Be Built”が米国図書賞優等図書に指定される。’85年、“The Mount Rushmore Story”でクリストファー賞受賞。’90年、“Panama Canal:Gateway To The World”でゴールデン・カイト賞受賞。その他の作品に、「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士」などがある
杉本恵理子[スギモトエリコ]
1969年、東京に生まれる。慶応義塾大学文学部人間関係学科卒業。家庭品メーカー勤務を経て、翻訳にたずさわる。現在、編集・翻訳者として出版社ワールドフォトプレスに勤務
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感想・レビュー
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