内容説明
庭を訪れる鳥たちを観察するのはこの上ない楽しみです。美しい羽毛とそのかわいらしい動き、きれいな声のさえずり…日常の景色を彩る鳥たちは、日々あなたを魅了することでしょう。しゃべるウグイス、モリフクロウ、一心不乱に木をつつくアオゲラなど、この小さな本を開けば彼らの秘密が明らかになります。
目次
鳥のコミュニケーション(鳥の発声;鳥はどうやってさえずる?;なぜ鳥はさえずるの?;どんなときに鳥はさえずるの?;鳥のさえずりの識別)
さえずりの名人たち(庭の歌い手たち;庭に響くさえずり;ユニークな歌い手たち)
音楽家にインスピレーションを与える鳥たち(鳥と音楽の豊かなレパートリー;色褪せない鳥の魅力)
著者等紹介
上田恵介[ウエダケイスケ]
1950年大阪府生まれ。理学博士。動物生態学者。立教大学名誉教授。鳥類を中心とした動植物全般の進化生態学、行動生態学を専門とするかたわら、環境問題の研究にも取り組む。野鳥や自然に関する一般書の執筆、テレビ・ラジオ出演では、柔らかく、わかりやすい解説に定評がある。1963年の小学生の頃から、日本野鳥の会会員。2019年6月より日本野鳥の会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
136
ひみつの本棚シリーズ第8弾は、小鳥のさえずりです。 人間が思っている以上に、小鳥たちは、高度な会話をしているのかも知れません。何と言っても、恐竜の末裔ですから。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000497.000084584.html2025/02/12
ひめぴょん
16
特別感のある装丁でなかなかいい。パラパラとめくる(紙の本ならではだなと思う)のも楽しい。イラストが美しい。個々の鳥を紹介しているページに日本にいる鳥は少ない気がした(ただ知らないだけかも)。フランス語(フランスはちょっぴりですが高校生の頃独学しました)で書かれているなと思ったら著者はフランス人。当然ヨーロッパの鳥が多いのだろう。小鳥のさえずり事典という割には個々の鳥についての鳴き声記述はあまりない。役立つ事典とも言い難いけれど、見るのが楽しい事典。 鳴き声にもさまざまある。警戒音・コンタクトコール・渡りの2025/04/28
アヴィ
1
鳥は他の哺乳類にくらべて臭覚が弱く、視覚と聴覚に頼る部分が多いということで、単なるさえずりに聴こえていても、それは重要なコンタクトの方法だったり、仲間へ向けた警戒発令だったりなど、さえずりに関する蘊蓄が確かに事典のごとく並ぶ。児童向けらしく綺麗なイラストも多く読みやすいレイアウトになっている。2025/05/10