内容説明
240点のヴィンテージ、オールドラグを一挙公開。
目次
アフガニスタン
中央アジア
イラン
絨毯は物語る、そして旅をする(新藤悦子)
コーカサス
トルコ
その他の地域
キリムとパイルラグの基礎知識
著者等紹介
前田慎司[マエダシンジ]
1965年、京都生まれ。呉服商、飲食業を経験後、1988年にグランピエ商会に入社。1990年より東南アジア、中近東、東欧、コーカサスなどの買い付けを担当。現在はチーフバイヤー兼、東京、横浜グランピエのジェネラルマネージャーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sakie
14
Aged Rugということで、平織りやパイル織りの、トルコからモンゴルにかけてのトライバルラグガイド。いわゆるギャッベ、生命の樹やライオンや風景が織り込まれたようなものはほとんど掲載されておらず、シンプルなもの、あるいはギュルやメダリオンが緻密に織り込まれたものが多いのは著者の好みか時代か。羊や山羊の毛を使い、当時は茜の根やウコンで染めて、今も遊牧民の女性が織ることが多い。部族の誇りや魔よけの祈りが込められていると知ると畏敬の念に圧倒される。2024/09/05
霧
1
梨木香歩『からくりからくさ』を読んで以来、トルコや中央アジアの織物に心惹かれ手に取った。伝統や地方色、祈りを込めた様々なモチーフが織り込まれ、美しいだけでなく、インテリアとして実用的でもある。織物というのは途方もない手間をかけて作られるものだけに、織り手の魂や生活の一部が織り込まれてしまうものなのかもしれない。顔も知らない異国の人が羊を飼い毛を刈り、糸を紡ぎ染めて、紋様を描き織っていく。その人の魂や生活が織り込まれたものを日用品として使うというのは、想像しただけでも素敵だ。実物を見て、触ってみたくなる。2022/12/01
のん
0
思いを込めてひとつひとつ糸を結ぶ。沢山は欲張らず家族の幸せを願って糸を結ぶ。そんな光景が瞼に浮かんで来るようでした。ゆったりとした幸せの時間を共有しているかのような。2022/03/23
未完AAA
0
見てると楽しい。こういう本は紙の本で見るのが本当に楽しい。210ページの作品が見た時ハッとしたから、きっと気に入ったということなのだろう。巻末に基礎知識あり。これ冒頭じゃないんや……と思ったが本として所有するならどっちでもいっか!ってなった。似ているようで異なり、正確なようで実は歪んでいる、手作りってすごいな…!こういう時間と魂のこもった作品に囲まれる豊かな生活がしてみたい…(エントロピーの高い自室を見ながら)2021/05/19