目次
1章 業種別に見るマッチ箱(喫茶店;菓子店 ほか)
2章 マッチ箱のデザイン(モノトーン;ゴールド&シルバー ほか)
3章 特別感のあるマッチ箱(様々な形に進化したマッチ箱;イレギュラーな長さのブックマッチ ほか)
4章 今も配布しているマッチ箱(北海道;岩手県・山形県・千葉県・埼玉県 ほか)
著者等紹介
小野隆弘[オノタカヒロ]
1962年兵庫県神戸市生まれ。関西学院大学卒。小学生の頃からマッチ箱に描かれたイラストに魅せられ、18年間勤めた会社を退職後、小さな店を営みながら、2015年にマッチ箱・マッチラベル・関連資料を常設展示する私設の博物館「たるみ燐寸博物館」を開館、運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
43
神戸で私設博物館を運営する筆者が、半世紀に渡るコレクションをオールカラーで展開したグラフィックス。細分化した分類が実に素晴らしく見応えがあり【お店】の履歴を添えるなど手が込んでいる。一杯のコーヒーで鳩時計が当る『鳩ポッポ』どんな喫茶だったか想像めくるめく。◆(余談)ヘビースモーカーだった『太陽にほえろ!』の山さんが、マッチの火をホームラン並の振りで“消火”していたことが忘れられない。2019/06/15
tom
18
私がガキのころ、マッチ箱を集めている人がいた。嬉しそうに見せてくれえたけれど、チラリと眺めただけでスルーしたような記憶がある。この本をめくりながら、大昔の記憶が出現した。マッチ箱収集ブームがあったような気もする。マッチ箱というもの、意外にモダンでデザイン性が高いのです。小さな二次元空間に、店のアピールをする必要性。デザイナーも一生懸命になりそうだし、高い技術も要求されそう。廃れてしまったマッチ箱、でも今となっては、けっこう楽しいコレクション。そして著者は、収集癖が高じて、私設博物館まで作ってしまった人。2023/06/12
テイネハイランド
9
図書館本。先日読んだモトムラタツヒコの読書の絵日記に紹介されていたので借りてきました。神戸でマッチ箱の博物館を運営している著者によるマッチ箱の紹介本ですが、1950-70年代に絞っているのが類書との違いでしょうか。各マッチ箱の紹介の文がとても丁寧に書かれていて(文章量もそっけないわけでもくどくもなく適切)、説明文を読むのが楽しめるのがよかったように思います。展示物についていえば、「マッチ制作中」のマッチ箱がいろんな店でわざわざ作られていてそれがずらっと並んでいる(P.124-125)のが面白かったです。2023/05/27
hitotak
9
日常生活で広くマッチが使われていた昭和20~50年代の様々なマッチラベルを紹介している。喫茶店やバーといった飲食関係から都市銀行、電器メーカー等大企業のノベライズまで幅広い業種のマッチが載っていて、見ていて飽きない。個人経営の店や地方の会社等のものだと、有名イラストレーターや東京の喫茶店のイラストのデザインをそのまま拝借したと思しきラベルもあり、まだ著作権に大らかな時代だったことがわかる。絵心のある店主や家族が書いた素朴なイラストやチープな印刷など、今では日常で殆ど見ることができない分懐かしく感じられる。2019/12/31