内容説明
すべては編むことから始まる―。40年以上にわたり活躍し続けるニットデザイナー、風工房さん初の語り下ろしエッセイ。すてきなデザインを生み出し続ける風工房さんのセンスや発想の源とは?“いま編みたいもの、着たいもの”4作品のパターンも収録。
目次
1章 風工房ができるまで(編み物の最初の記憶;入学式のセータ;独学で覚えた編み物 ほか)
2章 デザインすること、編むこと(すべては編むことからはじまる;この糸で、何をしよう?;糸の力 ほか)
3章 編み物でつながる旅と人(旅をして自由になる;アイルランドのレースとニット;シェットランドで生まれたふたつの伝統ニット ほか)
LONDON&NEW YORK 私のお気に入り毛糸店
著者等紹介
服田洋子[ハッタヨウコ]
風工房。ニットデザイナー。武蔵野美術大学で舞台美術を学ぶ。独学で編み物を学び、20代の頃から40年以上にわたり雑誌、書籍などで数多くの作品を発表し続けている。棒針編み、かぎ針編み、レース編みなど技法を問わず、洗練されたデザインや美しい色づかい、編み物技術と知識の高さに定評がある。ヴォーグ学園、NHKすてきにハンドメイド講師ほか、ワークショップ、トークショーなどで編み物の楽しさを伝えている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュースの素
10
風工房(服田洋子)の仕事の歴史がこれ一冊で解る。年齢が近いせいかページをめくるたびに懐かしい写真が一杯で そうそうあったよね~って感じがする。彼女は母親の仕事の関係で早くから糸や針を持ち、習う事なく編み物などを習得して行った。(そこも私と同じ)笑。 あの時代、やはり東京生まれは違う。地方の田舎だとそうは行かないって事も多く出て来た。風工房と言えばフェアアイルで、いつも編み地の事が巡るんだなぁ。南米への旅やアイルランド通いなど読み応え十分の本。2018/05/20
ふらこ
6
著者初のエッセイ本。どういう経緯でニットデザイナーになったのか。ちょっとしたマイルール。旅をすること。そして、旅先で見たもの。各地で発祥したニット文化、アランニット、アイリッシュクロッシェレース、フェアアイル、シェットランドレース、ガンジーセーターなどなど。興味深いですねぇ(゚∀゚ )15年ほど前からアメリカでも編み物が流行しているそうですよ。編み図も4点ほど載っています。ジップアップジャケットかっこいいわ(´∀`)また、ちょっとずつ読み返したい。2017/12/21
Nemo
3
風工房こと服田洋子さんのエッセイ。ご自身の活動からデザイン、また編み方のコツなど、とても興味深く読みました。ニッターさんが編んだものでも編みなおしたり、見えない部分へのこだわりなど、素敵な作品のエッセンスが知れたようで面白かったです。懐かしくて新しく、普段使いに気後れしないデザインが好きです。2018/02/15
bunca
3
長いデザイナー生活、そして編み物歴に基づき出された編み物技法への見解が興味深かったです。 自伝部分と過去編んだ作品や海外生活、旅行での新しい発見の話も面白かったですが、編み作品も数点編み図付きで載っていて、その中のプルオーバーが編みたくなりました。2018/01/31
at
2
風工房さんより少し年下ですが、編み物事始めや、高校に入学したら学生運動で授業がなかったなど、思い出すこと多数。 洋服メーカーの知人からアルパカのセーターを手に入れた時、糸の端が出ているので、ん?と思いましたが、知人曰く 日本から技術指導の人を派遣して改良中とのことでした。 この本を読んで、そうだったのかと納得でした。 そのほか、引き返し編み考、など技術的なこと、パターンも載っていて大満足の一冊でした。2017/11/14
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