内容説明
1837年にはじまったヴィクトリア朝に描かれて発行された児童書の見事なコレクションから、300点を超える魅力的な挿し絵を紹介し、同時にその時代特有の社会的・文化的な要因が絵本や挿し絵にどういった影響を及ぼしたかを、興味深いエピソードを交えてつづっています。
目次
楽しくてためになる 絵本へのいざない
アップルからズアーヴまで ABCを学ぶ
とびきり素敵なガチョウに乗って空を飛ぶ 珠玉のマザー・グース
ワンス・アポン・ア・タイム(むかしむかし) おとぎ話と寓話
実話とフィクション 小説、歴史書、アンソロジー
クリスマスの前の晩 クリスマス・ブック
善と悪 しつけのための教訓物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
18
パラパラと。ボールや針刺しがオマケについていた絵本、娯楽の種類が少ない時代、楽しみだったろうな。中には再現したら素敵だろうなぁと思うしかけ絵本も2024/04/25
フクミミ
7
美しいヴィクトリアンな寓話の挿し絵の数々。径年の紙のヤケすらも好ましい。 西洋人の教養のバックグラウンドの様なものを感じる。手元にも置いておきたい一冊。2013/10/21
猪子
6
西洋の絵で表現される鳥獣戯画はほんとにかわいい。私もこういう絵が描けるようになりたい 2013/11/10
しろのあ
5
コレクター夫妻が収集したマクロ-リン・ブラザーズ社というあまり知られていない版元の絵本の図録のようになっています。ただ目に楽しいだけではなく、当時の人々の絵本の好みを知ることができて貴重な資料です。記事は少ないのですが当時の印刷技術の変遷などにも触れていています。2014/08/21
だいきち
2
レトロでノスタルジック。不気味な絵は載っていなくてひたすらよい古さが漂っている。2017/03/25