内容説明
ここにお目にかける、いきいきとした、たのしい壁かけは、カナダの先住民族である「イヌイット」の女の人たちの手づくりです。この「イヌイット」の暮らしているカナダの北やアラスカなどの極北の地は、一年の三分の二が、ほとんど太陽が昇ることのない冬、夜の季節です。そして短い夏。その夏は、夜になっても太陽が沈むことはありません。そんなきびしい自然のなかで、イヌイットの女の人たちは、狩りに出かけた男の人を待ちながら、毛皮をなめして、一針一針、家族のパーカ(防寒着)を縫いました。本書で、女の人たちが、一針一針縫ったこの壁かけから、すぎた昔をなつかしみ、伝統を大切にしながら、新しい明日に向かって歩んでいく「イヌイット」のメッセージをききとって下さい。
目次
ツンドラの夏
ぼくのパーカはいつ出来るの
パーカの内着
二十四の顔
犬ぞりをけたてて行く狩りの旅
力の精たち
ボール遊び
三つの犬ぞりが行く
力くらべ
鳥三題〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
27
【愛蔵版を読了】生活に手仕事を、って古臭い標語だろうか?◉どれもこれもいい。家に飾りたくなる出来栄え。ただ、この本でわかるのが作者名とサイズ程度なのは残念。作品に縫い留められた思いはほとんどが収集者の想像によるもの。それから「お土産もの(商品)」成分の含有率はどの程度なんだろう? 製作者の背景なども含めてそのあたりは北方民族博物館(網走)へ行くとわかるのでしょうか(もちろんそれが無いからといって作品の質が落ちるわけではなく、ましてや収集者の情熱を貶める意図もありません)→2019/07/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
年間3分の2が太陽の昇らない冬に暮らすイヌイットの女たち。伝統を大切にしつつ、新しい明日に向かってる壁かけのコレクション。2018/12/14
八角屋
2
いつまでも眺めていられる気がする。こういう絵(デザイン)は描こうと思って描けるものじゃないよね~。現地でもこの味わいで作れる人は、もうかなり少ないのでは。2021/11/16
Arisa
1
カラフルな刺繍やフェルトがかわいかった。2022/08/21
BJ
0
28572019/01/23