内容説明
本書は、今までの下水道管渠を扱った本と異なり、管渠内の化学的および微生物的な反応過程と周辺に与える影響に特に重点を置いている。また、管渠内の反応理論を下水道経営と下水道工学に取り入れることができるように新しい側面を提示する。
目次
第1章 管渠施設と水質変化
第2章 下水管渠内における化学および物理化学反応
第3章 下水管渠内の下水―基質と微生物
第4章 気液の平衡と物質移動―下水管渠における臭気問題と再曝気
第5章 好気・無酸素反応―反応の概念とモデル
第6章 嫌気反応―硫化物生成と好気・嫌気統合モデル
第7章 下水管渠内生物化学反応の研究とモデルのキャリブレーション
第8章 モデルの適用例―管渠内反応を考慮した管渠の統合的設計と運用
付録 記号
著者等紹介
ヴィトヴィ‐ヤコブセン,トーキル[ヴィトヴィヤコブセン,トーキル][Hvitved‐Jacobsen,Thorkild]
デンマークのAalborg(オールボー)大学・生命科学部の環境工学科の教授。都市排水収集と処理、雨水排除に関する環境反応工学について研究ならびに授業を行っている。またIWA/IAHRのSewer Systems & Processesワーキング・グループのチェアマンを勤めていたこともある
越智孝敏[オチタカトシ]
昭和62年東北大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課修了。株式会社クボタ鉄管研究部担当課長
田中修司[タナカシュウジ]
昭和52年九州大学工学部水工土木科卒業。財団法人下水道新技術推進機構研究第一部長。技術士(水道部門)
田中直也[タナカナオヤ]
昭和58年京都大学農学部農業工学科卒業。平成10年オールボー大学大学院環境工学専攻博士課程修了。株式会社クボタ鉄管事業推進部課長。Ph.D.、技術士(水道部門)
三品文雄[ミシナフミオ]
昭和50年大阪市立大学工学部土木工学科卒業。日本下水道事業団技術開発部総括主任研究員。工学博士、技術士(水道部門)
森田弘昭[モリタヒロアキ]
昭和58年
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