内容説明
日本では、戦後の復興から高度経済成長を経て、科学・技術の進展により高度で多様な各種製品が大量に開発・生産され、おかげで国民は短期間のうちに便利で快適な生活を獲得してきている。この大量生産・大量消費の生活の限界が露呈し、最もはっきりと国民に意識されるきっかけとなったのは「ごみ問題」である。今や地球全体で求められている「環境負荷の低減化」、「リサイクルの促進」を実現し、その効果を実りあるものとするためには、生活者が、何をどう選択し、どう工夫するか、が決め手となっている。本書は、その手掛りとして、環境負荷の低減化のための産業界における技術開発、行政政策的な対策、環境負荷の評価技術、環境にやさしいライフスタイルの評価方法、環境調和型製品の選択方法(環境ラベルなど)、海外のリサイクルや環境にやさしい暮らしの工夫などをわかりやすく解説し、今後「環境」を意識したライフスタイルをどのようにつくり上げていくかについて生活者に具体的に提言するものである。
目次
1 生活者が真っ先に考えられる時代へ
2 ライフサイクルアセスメント(LCA)で環境に与える影響を測る
3 環境ラベルは「やさしさ」を表す
4 環境への影響の少ないリサイクルへ
5 生活者が決める環境にやさしいライフスタイル
6 海外における先進的な取組み