感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン
2
すぐ読めた。好酸球上昇の程度別の鑑別疾患や骨髄腫の鑑別、石灰沈着性頸長筋腱炎という名前も知らない疾患など普段つっこんで勉強しない事柄の要旨を学べたのは良かった。必要な時がやってきたら成書に当たろう。ひとつ気になったのは憩室炎の頻度。実感よりだいぶ少ないらしい。2017/05/14
文狸
1
それぞれ異なる著者による、約40の疾患についての「ゲシュタルト(=部分の総和を超えた全体像)」をまとめた書。章によって落差があり、良い章は「これはこういう疾患」という解像度が一段階上がったような気持ちになれる。悪い章は「その疾患の最新の知見についてのあなたの最近の興味を聞かされてましても……」となる。全体として読んでよかったとは思っているが、もう少しコンセプトについての統一した同意が必要なのでは(それも岩田健太郎の「ゲシュタルト 」「デギュスタシオン」の定義が甘いことが一つ原因としてあると思う)。2020/10/20
coldsurgeon
1
病気を知らないことは、その病気を認識できないことであり、臨床医にとっては診断できない、治療できないことになる。専門分野は詳しく知っていて当然だけれど、周辺分野に知識を求めないのは、単なる専門バカでは済まない。医療の世界では有害人物になる、思う。残念ながら、今の世の中、多いね。2013/06/16