病弱・虚弱児の医療・療育・教育

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784765311878
  • NDC分類 378.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 病弱・虚弱児の医療・療育・教育(福祉)のそれぞれの専門領域での豊富な臨床経験を発揮した協働と連携を試みて実践現場での最新の知識や情報を提供した.現代のトピックを交えて現在の水準を示し,その実際を系統立ててわかりやすく解説している.病弱・虚弱児教育の対象となる疾患の解説に始まり,臨床例や事例を盛り込みながら医療,そのリハビリテーションについて解説.現代のトピックでは病弱・虚弱児養護学校の新たな対象となってきた心身症,摂食障害について触れ,小児精神医学の視点からは医療・療育・教育における子どもへの対応の仕方を述べた.また教育レベルでは,子ども一人ひとりのニーズに応じた病弱・身体虚弱児の学校教育,教育支援,特別支援教育の実践の現状を明らかにしたうえで,学校保健室の活動として医療的ケアの実施の実例を紹介しながらわかりやすく解説した.医療・療育・教育(福祉)の連携という観点からの解説書という試みは既刊本「発達障害児の医療・療育・教育」「視覚・聴覚・言語障害児の医療・療育・教育」に続く姉妹編として大いに活用できる.専門性を深めながら記述を平易にして教育や福祉関係の大学,看護系の大学などのテキストとして,また初心者の読者,学生,経験豊かな臨床家,病弱・虚弱児を抱える家族,障害児療育・教育に携わる人々等,障害児関連諸問題を含め,病弱・虚弱児に関係するすべての方々にお薦めの書である.    

《目次》
1章 病弱・虚弱児教育の対象となる主要疾患
 1.悪性腫瘍疾患(細谷亮太)
   1.主要疾患/2.小児がん患者と学校
 2.循環器疾患(心臓疾患)(白石裕比湖)
   1.病弱・虚弱児教育の対象となる主な疾患/2.心臓病の基礎となる疾患について
 3.腎疾患(浜野雄二)
   1.急性腎炎/2.慢性腎炎/3.ネフローゼ症候群/4.先天性腎尿路異常/ 5.慢性腎不全/6.学校検尿異常者への対応/7.運動制限は必要か/8.腎疾患児の予防接種
 4.気管支喘息・呼吸器疾患(赤坂 徹)
   1.気管支喘息/2.過換気症候群
 5.糖尿病・単純性肥満・内分泌疾患(齊藤久子)
   1.糖尿病/2.単純性肥満/3.内分泌疾患
 6.膠原病(小林潤一郎)
   1.膠原病とは/2.若年性特発性関節炎/3.全身性エリテマトーデス(SLE)/4.皮膚筋炎・多発性筋炎
 7.てんかん・神経疾患(小林潤一郎)
   1.神経疾患とは/2.てんかん/3.多発性硬化症/4.重症筋無力症
2章 病弱・虚弱児の医療(白崎和也)
 1.対象疾患の変遷
 2.事例から学ぶ病弱・虚弱児医療における医師・看護師・臨床心理士の役割
3章 病弱・虚弱児のリハビリテーション(吉田一成)
 1.リハビリテーションに関する事項
   1.フィットネス/2.廃用症候群
 2.リハビリテーションの方法
   1.機能的状態の評価/ 2.リスク管理と訓練
4章 現代のトピック
 1.病弱・虚弱児養護学校の新たな対象(宮本信也)
   1.心身症/2.摂食障害
 2.病弱・虚弱児医療・療育・教育に役立つ小児精神医学(長尾圭造)
   1.小児精神医学的な子どもの診方・面接法/2.子どもの診方と,その後の対応の仕方の基礎知識(子どもの世界)/3.大人が陥りやすい判断まちがいや誤解(子どもへの逆転移)/4.子どもとの良好な関係を作る対応の仕方(対人関係形成法)
5章 教育と医療の連携(井上登生)
 1.教育から医療へ
 2.医療から教育へ
   1.子どもの慢性疾患の分類/2.慢性疾患患児のトータルケアのための評価に必要な3つの要素/3.慢性疾患の医学的な経過における子どもとその家族が直面するストレス状況/4.慢性疾患の効果的なケアのために必要な療育関係者の態度/5.慢性疾患患児に対する際の心理社会的な課題
6章 病弱・身体虚弱児の学校教育
 1.病弱・身体虚弱児教育の歴史と定義(土橋圭子)
   1.病弱・身体虚弱児教育の歴史/2.病弱・身体虚弱児教育の定義
 2.病弱・身体虚弱児の就学と教育措置(土橋圭子)
 3.病弱・身体虚弱児の教育目標と教育課程(土橋圭子)
   1.訓練と健康教育/2.生活・社会教育/3.教科教育/4.進路・職業教育
 4.病弱・身体虚弱児の学校教育と教育支援
   1.病弱養護学校の概要(土橋圭子)
   2.小学部・中学部・高等部における通常の学校に準じた教育(小嵐恵子・内藤真由美)
   3.小学部・中学部・高等部における病状や発達に応じた教育(小嵐恵子・内藤真由美)
   4.施設内教育,訪問教育(土橋圭子)
   5.病弱・虚弱児の進路指導と就労(小嵐恵子・内藤真由美)
   6.病弱・虚弱児,保護者への支援(小嵐恵子・内藤真由美)
 5.学校保健室の活動(大貫広司)
   1.医療的ケア支援事業実施にいたるまでの経緯/2.医療的ケア実施にあたって/3.医療的ケア検討委員会の設置/4.緊急時の対応/5.事前の保護者への説明/6.医療的ケア実施決定までの手続き/ 7.研修の実施/8.医療的ケア実施決定後の手続き/9.医療的ケア実施後の手続き/10.医療的ケア実施上の留意事項/11.医療的ケアを実施して/12.今後の医療的ケアの進め方
 6.これからの障害児教育:特別支援教育(土橋圭子)

最近チェックした商品