出版社内容情報
《内容》 ワークショップ*資料を元に書かれたものである.診療の根拠に基づく医療(EBM)を活かす方法を学ぶための情報と演習が多く含まれている.まずPart I部ではEBMの概論とEBMを活用した実例を示し,次にPart II部で症例あげてEBMの実践方法を説明した.EBMの5つのステップで読者がinteractive(相互的)に学習を進めることができるワークブックの形式をとりいれている.
また本書は,直感的に理解できるイラストが豊富なカラー版であり,色彩豊かで視覚で捉え,学習するのが楽しくなるような本である.EBMの初心者にはきわめて学習しやすくなっている.ワークショップでの使用,小グループでの学習会,自主学習用としても役立ち,学びやすいEBMのワークブックの決定版である.
*ワークショップ:ワークショップとは,6~8名の小グループで,各自の持ち寄った疑問を話し合って解決していく生涯学習の手法である.「直解EBM」(本書仮題)にも生涯学習の話が付録のところで出ているが,生涯学習では座学はダメで,いかに学習者が主体的に学習に参加するかが成否の鍵を握っている.
《目次》
パート1:EBM入門
EBMって何?
EBM症例報告の実例
症例1:持続する咳嗽
症例2:犬咬傷
症例3:潜血尿
症例4:肩の痛み
EBM症例報告のまとめ
参加者自身の臨床的疑問
パート2:EBMのステップ
EBMステップ1:答えを出すことのできる疑問を立てる
EBMステップ2:最善のエビデンスで入手可能なものを徹底的に調べあげる
EBMステップ3:比較試験を迅速に批判的吟味する
EBMステップ4:エビデンスを活用する
EBMステップ5:今までのプロセスの効果と効率を評価する
パート3:情報源と参考文献
EBMに役立つ情報源
文献検索/論文を批判的に吟味して,その情報を集積したサイト/研究データを統合して作成したエビデンス/エビデンスを要約したもの