Hayakawa pocket mystery books
フランス鍵の秘密

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150017750
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

宿泊費滞納でホテルの部屋をしめ出されたジョニー・フレッチャーとサム・クラッグ。フランス鍵でロックされた自室へ隣室の窓伝いに入ってみると、そこには喉を掻き切られた見知らぬ男の死体が…。しかも右手には、一万五千ドルの価値がある希少な一八二二年製の五ドル金貨が握られていた。一体この男は何者で、なぜここで殺されたのか?一枚の金貨があぶり出す人々の欲望の行方とは…。書籍セールスの凸凹コンビ、口八丁のジョニーと力持ちの相棒サムが初登場するユーモア・ミステリ。パルプ小説の巨匠グルーバーの人気シリーズ第一作。

著者等紹介

グルーバー,フランク[グルーバー,フランク][Gruber,Frank]
1904年ミネソタ州生まれ。兵役後に編集者や教師を経て作家となる。パルプ・マガジンを中心にミステリやウェスタンを執筆して人気を博した。映画やテレビの脚本でも知られている。1969年歿

仁賀克雄[ジンカカツオ]
1936年生、早稲田大学商学部卒。作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

56
20世紀初頭のニューヨークを舞台にしたドタバタミステリ。金を払わず長期間滞在する無銭宿泊者への対策として柔らかな金属で作った鍵(フランス鍵)を外出中に鍵穴に差し込んで折り無銭宿泊者が部屋に入れないようにするホテルと、その対抗策として隣室の合鍵を作って窓から部屋を移る主人公。それだけでも主人公の山師ぶりが分かるが、さまざまな場面で金持ちを相手にする人々を煙に巻いていく。その上、喜々として自らトラブルの中に飛び込んでいく主人公には嫌味な感じがなく、金にあくせくしないところも、彼はの魅力となっている。2023/12/04

seacalf

36
丁々発止のやりとり、そして古き良きアメリカを楽しめるとの読メ皆さんの感想に惹かれて。口車が上手いジョニーと力持ちの相棒サムが繰り広げるドタバタ古典ミステリ。軽快かつスピーディーに話が進んで、これはもう読むだけでセラピー効果が得られそう。本職はフーテンの寅さんと同じ香具師、怪しい本のセールスマンなのにホテルの自室で死体を発見、第一容疑者にされてからは仕事そっちのけで事件解決へと乗り出していく。素寒貧状態でもお金に頓着せずに華麗に状況をさばいていくジョニーの手腕がお見事。肩の力を抜いて楽しめた読書時間だった。2023/12/17

26
1940年の作品だとは!違和感なく読みました。ドタバタに目が奪われるからかしら?シリーズは、追わないかなぁ。面白くないわけではないものの、ちと好みでなく(^^;2020/10/27

ワッピー

6
ジョニー&サムのシリーズ第1作。アメリカもこのころはずいぶんのんびりしていたんですね。殺人の容疑をかけられ、プレミアものの金貨を追って、ニューヨークを駆け回り、それまでの素寒貧から、一躍高級ホテルに泊まる富豪に早変わり。詐欺はすれども非道はせずの「口八丁」ジョニーと「ミスター筋肉」サムの活躍です。このシリーズは気になっていましたが、以前に東京創元文庫のものをちょっと読んだぐらいでした。待てば海路の日和ありですね。2012/11/11

アルクシ・ガイ

4
街角で本のセールス。重い荷物を持っていないとホテルに信用されない。80年前のアメリカの風物が面白かったです。サムはジョニーに顎で使われてて、ちょっと可哀想。2020/12/23

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