内容説明
本書は精神医学の諸分野の最新の動向を網羅したものである。各節はそれぞれオリジナルな研究論文から成っているが、必ずしもそれぞれの分野の専門用語に頼らずに、精神医学一般に通用しやすい言葉で記述することを試みている。各分野の現在の動向を明らかにしながら、その中に各著者の新しい知見や主張を盛り込むように努めた。こうして多様な研究分野で、現在どのようなことが精力的に研究され、どこまでが明らかになりつつあるのかということを、できるだけ接近しやすい形で示すことが、本書の目的である。
目次
1章 象徴系としての精神
2 生体としての精神
3 分裂病への新しいアプローチ
4 気分障害の概念と最新の知見
5章 心理療法の回り舞台
6章 現代人のこころとからだ
7章 家族の肖像
8章 社会的文脈における精神の病理学の役割