出版社内容情報
離散数学の世界を最小限の数式で分かりやすく解説。
コンピュータが身近な存在となった現在、その基礎をなす数学の理解・習得が大学の文系 / 理系を問わず求められている。しかし、文系においては、いまだに数学に対する壁は厚く高い。本書は、いわゆる離散数学の主要テーマである集合論やグラフ理論の基礎から、コンピュータ内で使われる論理演算などの具体的な数学まで、読者に興味を持たせるよう工夫して解説する。本書の基になったのは、文理融合学部の文系学生に向けた講義の資料であり、その知見が盛り込まれている。読者は例題や演習問題で理解度を確認しながら読み進められる。
目次
ケーニヒスベルクの橋を渡ろう
迷路で遊ぼう
いよいよグラフ理論へ
最短経路、最長経路を求めよう
グラフで表してみよう
木とその応用を学ぼう
ものの集まり―集合を視覚化しよう
集合を操作しよう
論理に強くなろう
論理回路を作ってみよう
論理演算の性質は集合演算の性質にそっくり
コンピューターの足し算回路を作ろう
さらに論理回路の応用を考えよう
関係について学ぼう
順序関係について知ろう