出版社内容情報
徹底的にポアソン分布を理解する!
ポアソン分布を,その起源から徹底的に学習し,理解することを目指した本書.要となる,「ランダムな点配置の点の個数や,ランダムに起こるイベントの回数を数えると,自然にポアソン分布が現れる」,このことをパソコンの計算ソフトでシミュレーションし,実際にポアソン分布が現れる場面を実体験することにより,数式だけでは理解できない数学を学習する.
確率・統計を活用する読者には必携の書である.
目次
0 序章
1 ポアソン分布の2つの起源
2 ポアソン分布モデルと最尤法
3 ポアソン回帰モデルと赤池情報量規準(AIC)
4 AICの根拠をシミュレーションで納得する
5 空間点過程モデルの第1歩:非定常ポアソン過程
著者等紹介
島谷健一郎[シマタニケンイチロウ]
統計数理研究所准教授。1980年神奈川県立希望が丘高等学校卒業。1984年京都大学理学部卒業。1992年京都大学大学院理学研究科数理解析専攻満期退学。代々木ゼミナール、大阪外国語大学留学生センターなどの非常勤講師を経て、1995年からミシガン州立大学森林科学科へ大学院留学。2000年統計数理研究所助手。2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shin_ash
3
島谷先生のシリーズなので手に取った。本書の導入にある様にイベント発生や空間の点配置は点過程でポアソン分布が基礎になるが、これが感覚的には掴み難く、重要性を指摘する教科書は多いが丁寧な説明をする教科書はあまり見ない。そう言う意味ではポアソン分布を手触り感を持ってポアソン分布の感覚を養う構成になっている。これまでなんとなくだった理解が少し解像度が上がった気がする。また、空間点過程や時空間情報の解析法の教科書に進む前に感覚を掴めることは重要だと思う。例によって細かい証明は他書に譲るが、解析の実例に手抜きはない。2023/12/18
にーにゃん8歳児@ボストロール
0
流し読みでは理解が難しいし、ポアソン分布に適応できる場面は少ないけども、正規分布よりはポアソン分布の方が説明が良いとして使っている。ちょっと微妙。ただ、最大尤度とAICの理解はよりすすむ。空間点過程は読みなおしたい2017/12/03
issei
0
実学寄りの統計学の良書でした。電車の中で毎日読み続けたのでexcelは打ち込めていませんが、時間を割いて打ち込んでみようと思います。2024/11/16
YNR
0
はじめにポアソン分布の説明があります。 あとはスタンダードな統計解説書。ポアソン分布にスポットを当ててたという点では珍しい書と思います。2018/11/21