出版社内容情報
論理的なバクを発生させない形式手法!!
Event-Bは、パリ地下鉄、ニューヨーク地下鉄、バルセロナ地下鉄、ドゴール空港のシャトルの無人運転を成功に導いた、J.R.アブリエル氏が考案した新しい形式仕様言語である。
Event-Bは、仕様記述の単位をイベントとし、基礎となる集合論などはBメソッドの考え方を継承する。
本書は、Event-Bの入門書である。また実際に利用するための仕様構築統合環境として、RODINプラットホームの利用方法を解説する。具体的に学べるよう図書館の事例や、組込みとして自動車のドアロック・システムを紹介している。
形式手法や、形式仕様言語を学ぶ技術者や研究者には最適の書である。
内容説明
そもそも形式手法とは、という話題、Event‐Bの基本的な考え方、RODINツールを用いるEvent‐B仕様作成ならびに検証作業の概要、Event‐Bの事例として、図書館システム、組込みシステム分野からの事例として、自動車のドアロックシステムを紹介。最後に発展的な話題を簡単にまとめる。
目次
第1章 形式手法とEvent‐B
第2章 Event‐B入門
第3章 統合ツールRODIN
第4章 事例1:図書館システム
第5章 事例2:ドアロックシステム
第6章 発展的な話題
著者等紹介
中島震[ナカジマシン]
1981年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。現在、国立情報学研究所教授・総合研究大学院大学教授・東京工業大学大学院連携教授。学術博士。この間、科学技術振興機構さきがけ研究員(兼任)、北陸先端科学技術大学院大学客員教授を歴任。形式手法、自動検証、ソフトウェア・モデリングなどの研究に従事
來間啓伸[クルマヒロノブ]
1983年広島大学大学院理学研究科博士課程前期修了。1984年株式会社日立製作所。2006年総合研究大学院大学複合科学研究科修了、博士(学術)。2007年10月~2014年9月国立情報学研究所特任教授。現在、株式会社日立製作所横浜研究所研究員。形式手法、ソフトウェア工学の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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