内容説明
本書は、1993年6月11日に京大会館において開催された日本応用数理学会「離散システム研究部会」の第3回講演会の内容をまとめたものである。第1~4章の内容は、世界的にみても最先端の(主として理論的な)結果の解説となっており、離散構造とアルゴリズムに関心をもつ大学院生や研究者のためのセミナー用テキストとして格好である。第5章には、鉄鋼業の現場の臭いを消すことなく数理的なアプローチの面白さが解説されており、学部学生や実務家にとっても、理論と実際のバランス感覚を養うために貴重な内容である。
目次
1 正論理関数の同定問題とその複雑さ
2 幾何アルゴリズムの位相優先設計法
3 一方向関数の基礎理論
4 捜索問題―移動する対象を探索する
5 鉄鋼業における離散事象システムの最適化