内容説明
満州事変後から太平洋戦争の開戦に至るまで、日本海軍が東アジア情勢との関係において、英米の動向をいかに認識・観測し、いかなる政策と戦略を講じようとしたのか。歴史学的検証により、昭和戦前期における日本の対外関係に海軍が果たした役割を解明する。
目次
序章 本書の課題と問題の限定
第1章 中国問題をめぐる日本海軍の対英観と政策―一九三五~三八年
第2章 門戸開放・機会均等をめぐる日本海軍の対米観と政策―一九三五~三九年
第3章 上海租界をめぐる日本海軍の対英米政策―一九三五~四〇年
第4章 南洋群島と海南島を中心とする日本海軍の対英米戦略―一九三六~四〇年
第5章 一九四一年日米交渉と海南島駐留問題
終章 本書の結論と残された課題
著者等紹介
小磯隆広[コイソタカヒロ]
防衛大学校人文社会科学群講師。1985年生。2018年3月明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了(博士、史学)。明治大学文学部助手、同兼任講師、外務省非常勤職員などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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