ちくま文庫
昭和電車少年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480424419
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0195

内容説明

昭和には電車がよく似合う。ウルトラマンなどで知られた映画監督が、鉄道オタクぶりを発揮する。戦前中国大陸で見た雄大な風景から、東京の街をかけめぐった路面電車の姿まで、少年時代の電車体験をいきいきと描く。さらには、いまも地方で活躍する名車両や寝台車など、現役で走る電車の楽しさを訪ね歩く。思い出と現実のあわいを行き来しながら、昭和の電車風景へと読者をいざなう。

目次

第1の扉 聖地巡礼
第2の扉 宝庫よ、永遠なれ
第3の扉 わたしの名車たち
第4の扉 ブンコのおまけ

著者等紹介

実相寺昭雄[ジッソウジアキオ]
昭和12年東京生まれ。中国青島で育つ。早稲田大学卒業後、TBS入社。テレビ演出部を経て、映画部に転属、円谷プロへ出向。「ウルトラマン」などの特撮作品を監督。その後、フリーとなる。映画、舞台、CM、文筆など幅広い分野で活動した。東京芸術大学名誉教授もつとめた。平成18年11月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

19
一番手近な交通手段として重宝した列車。それほど生活に欠かせない存在なのに、語り尽くすほどの情熱も、知識も持っていない。そんな列車について、ウルトラマンシリーズで有名な、実相寺監督が綴ったのが本書である。「十八時間もかかる寝台列車の旅が好き」(p28)と語ったり、交通博物館への熱い思いを綴った文章を読んでいると、「人って好きなものの前では子供みたいに素直になるんだな」と思った。宇宙人がなぜか列車の中で会話している「宇宙の仇は、長崎で」なんて一篇は、「監督、遊んでるな」と微笑ましく思った。 2008/06/04

北本 亜嵐

14
筆者は「ウルトラマン」などで知られた映画監督は大の「鉄道ファン」であるらしい。満州鉄道の「あじあ号」から始まる乗車からはじまり、41系統を誇った「都電」に地方で走っている名車や現役電車を訪ね歩く旅…どれもが懐かしい。文庫本の「おまけ」も読みごたえあり。昭和の鉄道を堪能出来ます。2015/12/13

TERRY

6
鉄道車両の形式のオンパレードで、半ば昭和の「電車」についての専門書。ウィキペディアを見つつ読んでいたので、なかなかページが進まない(笑)。老境に差し掛かった映画監督が電車に憧れた少年時代を語る、郷愁に満ちたエッセイと思って読み始めるとイタい目に会います。2018/01/18

犬養三千代

4
はい、確かに昭和の少年でした。懐かしいのか半分、えーっここは子供だったから行けなかった見ること叶わなかった!残念な心にも。。!時間!空間に制限あるのは 、子供でもあったしそんなにお金も無かった!今から!行けるとこは行こう!2021/03/26

いちはじめ

4
恥ずかしながら、実相寺昭雄が鉄道ファンだったのを初めて知った。満州鉄道のあじあ号に乗ったことがあるとは羨ましい2008/06/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11608
  • ご注意事項

最近チェックした商品