内容説明
後期水戸学の中心的存在で水戸学の本流であった藤田幽谷の青少年期の学問成果に注目し、その形成の一端を明らかにする。幽谷門下の吉田活堂を中心とする水戸の国学、そして『大日本史』や『扶桑拾葉集』の研究を経て辿り着く、幽谷研究の決定版。
目次
「藤田神童」の誕生
「藤田神童」の展開
藤田幽谷の学問志向―十四歳の論文の考察
藤田幽谷十五歳論文年代順序考
藤田幽谷「安民論」考
藤田幽谷の代作
藤田幽谷『正名論』を読む
藤田幽谷の交遊
藤田幽谷における義公観の形成
藤田幽谷『二連異称』考
藤田幽谷「丁巳封事」の『論語』
義公論としての『修史始末』
『修史始末』の出典註記―特に安積澹泊関連記事をめぐって
藤田幽谷『勧農或問』考
藤田幽谷と『孝経』
藤田幽谷と徂徠学
藤田幽谷と安積澹泊「検閲議」
安積澹泊における一字一句の取り扱いの意味
附一 『論語』の四字言志論をめぐって―幽谷・東湖、そして正志斎
附二 青少年期著作年代一覧
著者等紹介
梶山孝夫[カジヤマタカオ]
昭和26年茨城県生。大学卒業後茨城県内の私立学校に奉職、平成24年3月退職。現在、水戸史学会理事。藝林会理事。温故学会顧問。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。