出版社内容情報
《内容》 本書は4部から構成されており,I部は公衆衛生,疫学統計指標,母子保健,人口問題など国際保健医療学を学ぶ上で基礎となる項目を解説し,II部では,南北格差,格差と公平,PHC,途上国の医療機関,NGOの役割など,保健医療問題の格差改善への取り組みについて論じています.III部は,国・地域別の国際保健医療の現状と課題を言及し,IV部では,各種感染症・寄生虫疾患の特徴,診断,治療の解説にはじまり,国際的対策の成果と今後の課題を示している.また,巻末には関連wwwサイト・参考書リストを提示しました. 全ての項目を第一線の執筆者によりわかりやすく解説されており,本書がこれから国際保健医療の実践を志す方々のみならず,現在実践の場で日夜奮闘されている方々への道しるべとなることを願っています. 《目次》 序 論国際保健医療学とは歴史的展開現代的課題21世紀に向けてI部:国際保健医療学に関わる領域公衆衛生疫学統計指標母子保健統計予防医学人口問題リプロダクティブ・ヘルス途上国の小児保健健康教育・学校保健国際保健と看護ヘルスリサーチ開発経済と国際保健医療経済と国際保健医療の費用効果分析と優先度評価環境と健康地球環境問題と水問題文化人類学と国際保健国際保健教育開発と女性歯科保健II部:保健医療問題の格差改善への取り組み南北格差保健医療における格差と公平プライマリ・へルスケアディストリクト保健システムと病院必須医薬品途上国の医療施設適正技術保健医療システムの将来先進諸国(G7)の役割国際機関各国政府機関NGOの役割栄養問題メンタル・ヘルス労働衛生喫煙問題災害時緊急支援バングラデシュ竜巻災害避難民援助人口問題ヨルダン国の家族計画途上国の環境問題人材育成健康改善と経済発展ヘルスセクターリフォーム国際保健と情報システムIII部:国際保健医療の現状と課題世界の保健医療の実態東南アジア・太平洋州インドネシアとタイ南アジア中国アフリカ中南米中・東欧と旧ソ連パキスタンの事例IV部:感染症・寄生虫疾患とその対策天然痘根絶腸管感染症小児急性呼吸器感染症世界の結核マラリアメジナ虫症とシャガス病エイズポリオウイルス性出血熱麻疹ハンセン病肝炎ウイルス
目次
序論(国際保健医療学とは;歴史的展開 ほか)
1部 国際保健医療学に関わる領域(公衆衛生;疫学統計指標 ほか)
2部 保健医療問題の格差改善への取り組み(南北格差;保健医療における格差と公平 ほか)
3部 国際保健医療の現状と課題(世界の保健医療の実態;東南アジア・太平洋州 ほか)
4部 感染症・寄生虫疾患とその対策(天然痘根絶;腸管感染症 ほか)