内容説明
パレスチナで成立した二つの世界宗教はどのようにして形成されたのか?聖書世界ではどのような祭儀が行われていたのか?約1万年前から紀元1世紀までの聖地に生きた諸共同体により営まれた多種多様な宗教実践の実態を、考古学的遺物や文献資料から浮き彫りにする。
目次
宗教とは何か
新石器時代から中期青銅器時代までの宗教の発展
中期および後期青銅器時代のパレスチナの文書と図像における神々の世界
後期青銅器時代の宗教
民族祖たちの宗教
ウガリトとエマル―後期青銅器時代と旧約聖書にとって重要な周辺テキスト
第7章 鉄器時代のイスラエルとユダの隣接諸民族の宗教
鉄器時代1および2におけるユダとイスラエルの祭儀場
鉄器時代1/士師時代におけるパレスチナの諸宗教
ヤハウェという神
王の諸使命
ソロモンの神殿
北王国の国境聖所―ヤハウェ祭儀の象徴としての雄牛の像
前9‐8世紀―強盛と神学的省察
アッシリアの圧迫と一神崇拝に向けての解放
バビロン捕囚の時代
ペルシアの支配のもとでの新たな始まり
ヘレニズム時代初期から第二神殿の破壊までのユダヤ教
サマリア宗団
古代ユダヤ教内部の宗教的諸潮流
キリスト教
オリエントとギリシア・ローマの諸宗教
著者等紹介
山我哲雄[ヤマガテツオ]
1951年、東京に生まれる。1976年、早稲田大学第一文学部人文学科卒業。1985年、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、北星学園大学経済学部共通部門教授(嘱託)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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