内容説明
「偽善者」という誹謗に彩られたパリサイ派の姿は、はたしてどれだけ歴史的真実を伝えているのか。現代のユダヤ学を代表する碩学が、ヨセフスや福音伝承のみならず、聖なるラビ伝承にはじめて歴史的批判的方法を適用し、神殿崩壊の危機を生き延びるパリサイ的ユダヤ教の歴史的実像を描き出す。
目次
第1章 史的パリサイ派の問題
第2章 ヒレル
第3章 ヨセフスのパリサイ派―「真の国家行政家」
第4章 福音書のパリサイ派―「蝮の子ら」
第5章 パリサイ派に関するラビ伝承
第6章 ヤヴネーの伝承(紀元70‐125年)
第7章 ウシャの伝承(紀元140‐170年)
第8章 歴史におけるパリサイ派
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