出版社内容情報
未曾有の経済危機によって貧困と格差の問題が増幅された今、社会保障の強化が急務となっている。消費税導入以降、20年の歴史を振り返り、「福祉財源としての消費増税」論を検証する。これからを考えるために。
内容説明
未曾有の経済危機によって貧困と格差の問題が増幅されたいま、社会保障の強化が急務となっている。折り重なる危機を乗り越えるために求められる政策とは何か。消費税導入からの二〇年をふりかえり、「福祉財源としての消費増税」論をさまざまな角度から検証する。これからの選択肢を考えるための座標軸となる一冊。
目次
第１章 世界経済危機を救う財政
第２章 赤字は誰の責任か
第３章 消費税の歴史が映すもの
第４章 貧困と格差をなくすには―所得再分配復活への道
第５章 欧米の税・財政に何を学ぶか
第６章 危機を超える税制改革のために
著者等紹介
小此木潔［オコノギキヨシ］
１９５２年群馬県に生まれる。１９７５年東京大学経済学部卒業、朝日新聞入社。東京、大阪の経済部員やニューヨーク支局員、静岡支局長、東京本社経済部長、編集委員など経験。経済部では大蔵（現財務）、外務、通産（現経済産業）の各省と、証券、金融など担当。現在は東京本社論説副主幹（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Humbaba
4
消費税は誰であっても平等の税率がかかる．それは平等のようであるが，収入における消費税の割合と考えれば低所得者から厚くとっているとも言える．確かに高所得者荘を狙い撃ちすれば逃げられる可能性はある．だが，それを恐れて低所得者層から搾り取ろうとするのは間違った戦略であろう．2013/02/19
ようへい
0
10年ぐらい前の本。10年経っても状況は変わっていないような気がします。ほとんど知識不足が故に理解が追いつかなかったのが悲しい。平等、公平、正義って難しい。2017/05/09
ceskepivo
0
グローバル化によって、負担力の大きいグローバル企業や裕福な個人への課税が難しくなり、消費税に頼らざるを得ないという変化が日本を包み込むことになった。2012/01/16
はちめ
0
ジャーナリストが書いた本らしく、概要を知るには優れているけど、専門性においては得るものは少ない。偏向性が少ないのはメリット。2013/04/29
