内容説明
『ぐりとぐら』や『うさこちゃん』を世に送り出した松居直が、子どもたちに絵本を読み語った自分の経験をふまえて贈るお父さん、お母さんへのメッセージ。
目次
絵本の世界へようこそ
ことばの力をはぐくむ絵本
親子のぬくもりを感じる絵本
子どもの生きる力を刺激する絵本
絵を読む絵本
読書力をつける絵本
著者等紹介
松居直[マツイタダシ]
1926年京都市に生まれる。1951年同志社大学法学部卒業。福音館書店創業に参画し、1956年月刊物語絵本「こどものとも」を創刊。赤羽末吉、長新太、神沢利子など、多くの絵本作家を発掘し、世界に日本の絵本を広めた先駆けとなる。編集部長、社長、会長を歴任し、現在、相談役。日本国際児童図書評議会(JBBY)会長、NPOブックスタート理事長、大阪国際児童文学館理事長。1965年『ももたろう』でサンケイ児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
72
絵本をあまり読まないので失礼ながら松居直さんは最近知った。読書論的ものを好んで読むのが功を奏したのか、書評の素晴らしさが一目でわかる。さらには今まで未知なるジャンルであったため発見が非常に多い。”おじさんのかさ””ラチとライオン””あおくんときいろちゃん””あおい目のこねこ”とその界隈では有名なのかもしれないが自分には新鮮で即読み対象となった。2018/04/13
モリー
63
絵本の正しい読み方というものは無いかもしれませんが、絵本の上手な味わい方というのはあるのではないか。読み友さんと自分の感想を読み比べることで、その思いが強くなっていたところ、この本に出会い、その思いが確信に変わりました。以下、私が最も耳の痛くなった箇所を引用。「おとなは初めて絵本を手にしたとき、まず絵本の文章を読み、文章に語られている物語や内容によって、その絵本を評価しがちです。しかし、絵本は文字どおり絵の本ですから、絵が何を表現し語っているかに眼をこらし、思いをいたすことが重要です。」p.78(^^;)2020/03/13
さく
17
訃報を知り、借りてきた一冊。こういう書評って、たいてい途中で飽きてくるのですが、ほとんどが読んだことのある絵本だったこともあり、最後まで楽しく読めました。最近、上の子は赤ちゃん返りで「抱っこして絵本読んでー!」ばっかり言うのでひたすら絵本を読んでいるのですが、下の子は置いてある絵本を齧って食べてしまうので、図書館で借りずに中古の絵本を買ったりしています。松居直さんのおすすめ絵本も参考に、絵本を増やしていきたいと思います。2022/11/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
紹介されている絵本を全て読了していたことにビックリ!ですが、松井直さんの1冊ずつの解説を読むと、きちんと読んでいなかったなぁ、と反省することが多々あります。改めてじっくり読みたい50冊の絵本です。【絵本の世界へようこそ】 はなをくんくん / もこ もこもこ / おじさんのかさ / みんなうんち / おおかみと七ひきのこやぎ / もりのなか / ちいさいおうち / ピーターラビットのおはなし / かにむかし 【ことばの力をはぐくむ絵本】 ととけっこう よがあけた / ちいさなうさこちゃん →2020/09/06
ツキノ
10
50冊というのがちょうどいい。表紙の写真もある。松居さんしか知りえない、絵本の制作エピソードもある。特に父親におすすめのブックガイド。2016/08/27
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- 和書
- 髪飾りの少女