目次
「いき」と野暮
義理と人情
色即是空
「もののあわれ」
芸術と宗教
無常
寛容と不寛容
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Guo Immanuel
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中国人の私としてはとても面白い本だと思う。特に最初の章でも最後の章でも書いてある“古代紫”の観念は、北森神学の弁証法の性格をはっきり説明して、即ち“前もって結合される”ということだろうと思う。神の裁きと神の恵みは前もって神の痛みの中で結合されて、逆に神の痛みはみ裁きとみ恵みから成り立たれるということは言えない。神の痛みはある実在で、唯名論的な抽象概念ではない。神の痛みの神学や、むしろ北森風の十字架神学を理解するために、この本はかなりいい注解書だと思う。2014/08/20