内容説明
近代社会の形成にキリスト教教育は大きな役割を果たしてきたが、世俗化によって宗教と人間教育が分離され、学問は精神的基盤を失いつつある。グローバル化が進む現在、日本のキリスト教にはどのような意義があり、キリスト教主義学校にはどのような可能性があるのか。青山学院院長、キリスト教学校教育同盟理事長を務めた著者が語る価値ある考察と試論。
目次
1 大学にキリスト教は必要か
2 日本におけるキリスト教学校の使命―過去と現在
3 「丘の上の町」、「丘の上の学校」
4 「未来の年表」を考える
5 プロテスタンティズムと「自発結社の精神」―ヴェーバー「論文」の応用問題
6 キリスト教学校と宗教科教育について
7 メソジストの世界伝道と社会形成―キリスト教学校の一背景
著者等紹介
梅津順一[ウメツジュンイチ]
1947年山形県生まれ。1970年国際基督教大学教養学部卒業。1973年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1976年同博士課程単位取得満期退学。経済学博士。放送大学教養学部助教授、聖学院大学政治経済学部教授、青山学院大学総合文化政策学部教授を経て、青山学院院長(2014‐18年)、キリスト教学校教育同盟理事長(2016‐18年)などを歴任。現在、青山学院大学名誉教授、日本聾話学校理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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